あらわる
普通のサラリーマン 村山俊 彼の体にはいったい 何が？？
診察室に入ると ドクターは
「村山俊さん 28歳 男性 間違えないですか？」と確認をし 続けて「どういった 症状で？」と聞いてきた
私は 上着を脱いだ そして ドクター鎌田に背中を向け
「これなんですけど・・・？」と 堂々と見せた
そう 私のお尻には 尻尾が生えているのである 私はもう開き直りで
「これ 生えてきたんですわ」と言うと ドクター鎌田は 私の尻尾をつかみ 思いっきり引っ張った 私は
「痛ーー！！！ 何するんですか！」と 言った
でも ドクター鎌田は私の言葉は お構いなしに
「本物！」と言い 続けて 定規を持ってきて
「2５センチ 幅8センチ 猫型 ちゃトラ」と言いながら 紙に書き込み スケッチも入れ
「写真撮らせてもらうよ」と 勝手に写真を撮った 私は
「ちょっと ちょっと！」と言ったが ドクター鎌田は
「素晴らしい う～ん Ｉｔ’ｓ マーベリック！！」と感心し 観察しているのだった
私は 訳がわからなく なってきて
「何ですかー？？」と 言ってみると ドクター鎌田は
「こんな素晴らしいのは なかなかお目にかかれない！見事！！」と言った そして「これは いつ気がついたの？」と言った 私は あっけに取られながらも
「気がついたんは 今年の 2月ぐらいで 少しずつ大きくなって 4月には今の形になったんです」と説明すると ドクター鎌田はそれらを記入しながら 何か呟いていた そして 私のほうに向き直ると
ドクターは いきなり
「私も 有るんですよ ほら」と言い 白衣の後ろを上げた そこには 立派な馬の尻尾が！ 私は 訳が解らず ぽかんとしてると ドクター鎌田は
「君一人じゃないんだから 安心したまえ！！」と言い放った そして 「このナースも あるんだよ 見せてあげなさい」と 横にいたナースに 言ったが ナースは
「嫌ですよ！！」と拒否した ドクターは
「彼女は いのしし形 あまり大きくないから 普通にナース服で隠れてしまう」と言った
私は彼女のお尻の部分が少し 膨らんでいることに気がついた
ドクター鎌田は
「今日は これで終わり 又 連絡して下さい それと これ僕のプライベートの携帯の番号と アドレス 私とくね」と 名詞を渡してきた 私は
「これで終わりって これ どうなるんですか！！」と 強めに言ってみた すると ドクター鎌田は
「これ どうするって？ 立派じゃないの！」と言った 私は
「そういうことじゃなくて これ 有って良いんですか？ってこと！」と強く言ってみた ドクター鎌田は
「これ 無くしたいの？ もったいない それにこれ取るには 手術が必要だよ 引っ張って抜けるもんじゃ無いしね 麻酔も当然必要！ それにここ 脊髄にも近いしね」と言った 私は
「このままってことに なりますかね？」と言うと ドクター鎌田は
「実は 僕はね 今 この症状について研究してる最中なんだよ 色々な病院から送られて来る 症例のデーターなども 見ているが 正直な所 原因も解らないし この先どうなるかも不明だ ただ 病気ではないと言うことだけは 言いきれる 安心したまえ！！」と 笑いながら言った そして「次の土曜日 午後から 又来なさい 受付は通さなくて良いから ここに直接来たまえ！」と 言ってきたのである
そして 土曜日 お昼過ぎに ドクター鎌田に言われたとおり 病院の診察室に直接来ると すぐに診察室に呼ばれた そして ドクター鎌田が
「今日 来てもらったのは 色々聞きたいことがあってね」と言い 「それでは 質問をするよ」と言った ドクター鎌田は
「あなた 村山俊さんは 年齢28歳ですね 住所は 問診用紙に記載されてる所で間違い無いですか？」と私に問診用紙を見せながら確認してきた 私は
「はい」と答えると ドクター鎌田は
「結婚はされていますか？」と聞いてきた 私は
「いいえ」と答えると 「過去には結婚経験は？」と聞いてきた 私は
「いいえ1度もありません」と答えると ドクター鎌田は
「子供さんは居るかな？」と聞いてきた 私は
「結婚してないから いないに決まってるでしょ！」と言うと 紙に 記入しながら
「では 職場は問診用紙に記入されてる 会社で正しいですね」と 再度 問診用紙を私に見せながら確認をしてきた 私は
「はい そうです」と答えた するとドクター鎌田は
「仕事で ストレスは 有りますか？」と言ってきた 私は
「そりゃ 誰だってあるでしょ」と言うと ドクター鎌田は
「具体的には？ 仕事が嫌？」と言ってきたので 私は
「いいえ 仕事自体は好きなんですけどね・・・」と静か目に言った ドクター鎌田は
「仕事自体でなければ やっぱり対人関係？」と言ってきた 私は
「やっぱり 会わない人なんてのは 何処にも居るでしょ 特に上司なんかで・ ね！」と言うと ドクター鎌田は
「解るなー！」と言い 「解ってくれない人は何処にでもいる！はっはっは！」と言った そして「参考にさせてもらいます！」と言い
「聞けてよかった 又 聞かせてもらうよ はっはっは！！ ついでに言っとくと あなたは 病気じゃない！！ 良かったですね！」と言った
私は このドクター 少し危ない と思った
