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ガルム君の7日目(動乱)⑧
「ガルムその帽子はしばらく被ってろ」
「え?分かった…」
アストレアが死体の方へ歩く。
それと同時に村の皆がヘンリーに駆け寄る。
やはり村長だけは口元に拳を当て難しい表情。
「……なんなんだよ、あいつ……!」
ヘンリーが叫び皆がなだめる。
僕はアストレアに走り寄る。
「死体、片づけるんだろ?手伝う」
「1人で十分」
「手伝う」
「はぁ、帽子を汚さないでよ」
頷き。
腕と体を引きずり、森へ運ぶ。
動物の死体と同じ。
だけど少し心が重い。
木が生えてない所へ死体を置き火が着く。
炎に包まれていくのを、黙って見ていた。
「理由を聞かないのね」
「{自分で考えろ}だろ?」
分からなくても自分の考えを伝えてから聞け。
よくアストレアが僕に言う言葉。
「明日魔法の知識をおまえ達に教えたらすぐに王国へ向かう」
「戻るのは3週間後くらい?」
「なぜそう思う?」
「……距離的に、それくらいだろ?」
「正解だ」
「アストレアが動かないって選択肢はないの?」
死体に向いていた顔がこちらに向く。
「……ないな」
アストレアが踵を返し歩き出す。
死体から、視線を外し、
アストレアの背中を見る。
……放っておけるか。
その背中を追う。




