答えは…
ちーちゃんが左右に、
「やれやれ…。」
降る首は、
「貴女は全く判っていない…。」
あの否定のポーズ。
微妙に傾げる首は、
「どう言う事でしょうか?」
理解出来ないと体も言う。
ゆっくりと瞑る目は、
「殺した相手の魂で強化される呪怨的操魔兵…。」
自らの妄想に入り込むとの合図だとちーちゃん。
続き…。
目を瞑り胸の前で組む両手は、
「操縦者の魂を削り、発動されるスキル…。」
祈りではなく陶酔だとりったん。
ゆっくりと、
「そんな、厨二病設定は…。」
吐き出す吐息を、
「こんな、厨二病設定は…。」
声に変えていく二人。
二人同時に、
「自分の…。」
見開いた目は、
「私の…。」
言葉に重みを乗せる。
示し合わせたわけでもないのに、
「為だけにあるのよ!」
工房主に向かって、
「為にのみあるのですよ!」
身を乗り出す。
その勢いは、
「けっして…。」
りったんの言葉を繋いで、
「他人の為にあるのではないのよ!」
ちーちゃんがしめる。
またも、
「イイね。今の俺様設定…。」
同時に向き合う二人が、
「厨二病のリスクの機体ってやっぱり萌えるわよね…。」
手を取り合うシンクロを見せた。
右に軽く傾げる首は、
「ねーっ。」
この世代の少女の仕草そのものであるが、
「ネーッ。」
会話の内容には似つかわしくない。
頭の上から、
『ぴきーん!』
お約束の音を出し、
「使う度に、操縦者の体を蝕む死の呪いスキルなんてイイんじゃない。」
思い付いたとりったん。
顎を右手で、
「イイね。」
掴むと、
「じゃあ、捕らえた敵を魔法電池にして、使い捨てにするスキル…。」
負けじと、
「とか。」
思い付いたとちーちゃん。
答え上げた声は、
「わーっ。」
否定でなくて、
「非道…。」
寧ろ、
「萌えるわね。」
褒め称えるりったん。
また、
「それからね…。」
思い付いたと、
「それからね…。」
ちーちゃん。
受けるりったんの、
「うんうん…。」
ボルテージは上がり続ける。
二人を交互に、
「あ…。」
見ながら、
「あの…。」
声をかける工房主。
だが…。
全く蚊帳の外だと、
「…。」
気付かされただけであった。
二人のテンションは、
「きゃっきゃ。」
上がり続け、
「キャッキャ。」
周囲を満たす独特の雰囲気は、
「きゃははは。」
誰も寄せ付けぬバリアとなり、
「キャハハハ。」
外部から隔離した。
工房主の微妙に前後に揺れる体は、
「ぁ…。」
割り込むタイミングを測っている。
が!
二人の周りには、結界が張られた様に何人も入り込むなと全てを拒絶する。
そして…。
いつ終わるとも知れない女子会は、延々と続く…。
工房主が呆れ…、諦めるても…。
重く落とした肩は、
「はーっ…。」
溜め息を吐き出させ、
『くるり…。』
工房主に踵を返させた。
後ろで繰り返される会話が、
「残念だけど…。」
工房主の後ろ髪を引かせ、
「諦めましょうか…。」
最初の一歩を重くさせる。
二人の会話は、
「きゃっきゃ。」
盛り上がり、
「キャッキャ。」
いつ終わる事なく、
「きゃははは。」
その妄想は、
「キャハハハ。」
厨二病を発揮し続けた。
この場を離れる足音が、
『トボトボ…。』
お約束だが、
『キャッキャ!』
二人の出す少女の擬音が、
『きゃっきゃ!』
全てを塗り潰した。
−End−
と、言う夢を見ました(笑)
まあ、夢なので辻褄が合わない所とかあったので、直しながら小説風に仕上げましたが…。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
二次創作は思い付いたら、短目のものは書いているのですが…。
一次創作は、入れたいネタを思い付くと手が止まり、全く進んでないのが実情です(笑)
また、機会ありましたら読んでやってください。