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第十一話 『誕生日ぱーてぃー?何それオイシイノ?』

学校生活で疲れてました。

すいません。現実逃避するために戻って来ました。

面白いと感じたらブックマークと評価お願いします。

「葉山さん明日誕生日ですよね?」

「……え?」


学校一の美少女こと高瀬さんと知り合って、なんやかんや話す様になってはや二週間。

その間、相合い傘とか正直俺の脳内キャパが限界突破するぐらいのことがあったりもしましたが、なんとか日々を過ごし、そろそろテストあるよなーと考えていた今日この頃。


この二週間、気づいたら毎日一緒に高瀬さんと昼ごはんを食べてた(何故かは高瀬さんのみぞ知る)のだが、ここで冒頭の会話に戻る。


「えって葉山さん、もしかして自分の誕生日忘れてたんですか?」

「い、いや忘れてたわけじゃなくて、その…」

「その?」

「……まさか高瀬さんが俺みたいなやつの誕生日を覚えていたなんて、驚いちゃって」

「……」

「それに今まで家族以外で誕生日祝われたことなかったし…」

「葉山さん?」

「中学の頃のクラスメイトの奴ら俺の誕生日の前日が誕生日の奴はめちゃくちゃ祝ってたのにいざ俺が誕生日になるとクラスメイトはおろか先生ですら忘れていたんですよハハ俺みたいな影の薄いインキャは祝う価値ないってかそんなのクソ理不尽じゃな…」

「葉山さん葉山さん!なんか闇が出ちゃってますよ!落ち着いて!」


は!しまった!普段俺が心の中にだけにとどめているこの愚痴やら暴言やらと言った闇があまりの嬉しさについ溢れてしまった!普段はしっかり外に漏れない様にしてるのに!


「いえ、葉山さん結構わかりやすいんですけど(ボソ)」

「え、今なんてい」

「葉山さん明日誕生日ですよね?」

「いや、今な」

「誕生日ですよね?」

「……はい」


ゴリ押された…


「ならお祝いをしないといけませんね!」

「いや、だいj」

「明日は土曜日なのでちょうどいいですし」

「え、いや、話を聞いてk」


拒否権なんてものは息の根どころかすでに存在まで消されていたようだ……


「そういえば……私たちまだ連絡先交換してませんでしたね。今のうちにしておきましょうか」

「え、あの」

「スマホ貸してくれませんか?」

「はい」


断ることができない、だと!?

てかちょっと待っ…


「はい。これで交換完了ですね!」

「………(唖然)」


あ…ありのまま、今起こった事を話すぜ!


俺は、高瀬さんにスマホを渡したと思ったら、いつのまにか連絡先を交換させられていた!


な…何を言っているのか分からねえと思うが。


俺も、何をされたか、わからなかった…


頭がどうにかなりそうだった……天使とか、女神様とか、そんなチャチなものじゃあ、断じてねえ。


もっと恐ろしいもの(リア充)の片鱗を味わったぜ…



と、ふざけるのは大概にして(いい加減怒られそう)

た、高瀬さん〜!?いや、あなたそんな簡単に連絡先を交換していい人じゃないでしょーーー!!



「た、高瀬さん?そんな、簡単に俺みたい……」

「ハウス!」

「わ、わん!」

「ふふ……おほん!葉山さん。また自虐をしようとしましたね」

「え…」

「え、じゃありません!いいですか。私が良いと思ったから、あなたのことを信頼しているから、連絡先を交換したんです」

「信頼って、俺、そんなこと…」


俺は何もしていない。だって、どう関わればいいのか分からないのだから。

この関係が壊れるのが、怖かったから。


「いつも、私と知り合った人は、もっと関係を持とうとするんです」

「……え」

「自慢ではなく、事実なのですが…。それはあの2人、赤井君と斎藤君も例外ではありませんでした」

「……」

「けど、あなたは違ったんです。あなたは私を助けた時、何の見返りも求めなかった。そして今までも、こうして私に対して無理な強要をしてこなかった」

「……お、俺は」

「だから、私はあなたを、大輔くんを信頼したのです」

「…あ」


やばい。泣きそうだ。

こんなふうに思われてたなんて…

てか今サラッと名前で呼ばなかった!?


「さて、気を取り直して…そうだ!明日葉山さんの家に行ってもいいですか?」

「は、はい……………うん?」


いま、ナンテイッタ?




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