小説という媒体は技術の進歩で有利な部分が少なくなってるよね
さて、小説という文字媒体の優れているところは漫画・動画・アニメ・映画などに比べて製作に必要な機材が少なく、書くための技術的なハードルも低く見えるということに加え、文字があればいいということで掲示板があればネットに投稿することができたということがありました。
これはパソコン通信時代にイラストをアップロードしたり、ガラケー時代に携帯で漫画を読もうとするのがものすごく大変だったということを知ってる人にはよくわかるでしょう。
しかし、最近はスマホでも漫画どころかアニメすら簡単に見れますから文字だけであることが特段メリットではなくなってしまいましたね。
あとは文字媒体というのは想像したり、推理したり、ミスリードしたりするという面では推理ものは漫画やアニメより小説のほうが向いているという面はあるかなとは思います。
あとは地の文での説明などでの心理的描写とかはアニメよりはやりやすいですね。
しかし外見描写や戦闘の動作描写などは明らかに漫画やアニメのほうが上ですし、現在のなろう作品はテンプレがだいぶ煮詰まってきている気がします。
2016年ごろまでは結構あった内政チートや食事ものはほぼ姿を消しましたし、最近はその理由はともかくほぼ万能で何でもできるような主人公ばかりな気がするのですよね。
おそらく本来的には文字媒体は頭を使って楽しむ内容のほうがあってるのだろうと思うけど、ゲームブックがコンピュータRPGにとってかわられたように、数値管理のような手間がかかることは好まれないという点で、どうしても範囲が狭くなってしまうように思います。
そして最近のラノベのような考えたり調べたり想像したりしないでいい無双というジャンルはおそらく文字媒体には漫画などよりは圧倒的に向いていないのでしょう。
ラノベのコミカライズに失敗が多いのはコストを安くしようと無名な漫画家などにコミカライズをさせて戦闘などに迫力がないことが多いからではあったのですが、最近は同じような内容に同じようなタイトルのものが増えすぎて目新しい刺激を受けすらくなったようにも感じます。
ツンデレやらヤンデレやらの性格を極端にしすぎていくと不愉快な刺激にしかならないように、無双もやりすぎはかえって爽快感よりただの弱い者いじめという不愉快感が強くなるところもあるので難しいところですね。