会話文の間の経過時間について思うこと。
駄文ですがよろしければお付き合いください。
読み専が気になったこと疑問に思うことを発信していくエッセイ第四段。
今回は会話文の間の経過時間について。
だいたいタイトルからどんなことを言いたいのか察していただけているかもしれませんが、要は会話と会話の間が長すぎると違和感があるよ、ということ。
例えばこんなシーン。盗賊と主人公たちが対峙している状況で。
「オメェらぁ!ズラかるぞ!」
頭目であろう大柄の男がそう叫ぶと、盗賊たちは仲間の死体を踏み越えて散り散りに逃げていく。
「ご主人様、追いますか?」
犬人の少女が尻尾を逆立てて聞く。
どうするべきか。
深追いはすべきじゃない。だが、彼女の母の遺品であるブローチは持っていかれてしまった。
今追いかけないと取り返せないかもしれない…。
でも、どの盗賊がそれを持っているかわからないし、何よりもう夜だ。暗闇の中森を走るのは危険だろう。
奴らは今は逃げに徹しているが、いつ待ち伏せに切り替えるかはわからない。
今日のところは一度帰ってもう一度装備を整えてから騎士団と共に山狩りをした方がいいだろう。
「いや、やめとこう。今日はここまでだ。」
私の文章力の問題もありますが、このシーンはちょっと気になりませんか?
(ならないなら問題ありません。ブラウザバックしてください。)
何が言いたいかというと、長い。逃げる相手を追うか追わないかという素早い決断が必要な場面で、だらだらと無駄に時間を消費して考えているように感じてしまいます。
文章のまとまり(以下、段と呼びます)がいくつもあると、瞬時というふうには読めません。
かといって大きな段がひとつだけ、というのもくどいように感じられるでしょう。
じゃあどれくらいの記述量が適切か。
私の主観ですが、一段で四行ぐらいまでだとさらっと読めて時間経過を気にせずに済むと思います。
そして、私が思いつく他の方法としては、ごまかしのようですが、最後のところに
ここまで0.5秒。
ってつけるとか。
あとは、描写の順番を逆にしてもいいと思います。
こんな感じで。
「オメェらぁ!ズラかるぞ!」
頭目であろう大柄の男がそう叫ぶと、盗賊たちは仲間の死体を踏み越えて散り散りに逃げていく。
「ご主人様、追いますか?」
犬人の少女が尻尾を逆立てて聞く。
どうするべきか。
深追いはすべきじゃない。だが、彼女の母の遺品であるブローチは持っていかれてしまった。
今追いかけないと取り返せないかもしれないが…。
「いや、やめとこう。今日はここまでだ。」
どの盗賊がそれを持っているかわからないし、何よりもう夜だ。暗闇の中森を走るのは危険だろう。
奴らは今は逃げに徹しているが、いつ待ち伏せに切り替えるかはわからない。
今日のところは一度帰ってもう一度装備を整えてから騎士団と共に山狩りをした方がいいだろう。
こうすれば、会話の間の経過時間については気にならなくなったと思います。
こんなこと、自分の小説も書いていないような私に言われずとも意識してやってるよ!って方もいらっしゃると思います。そういった方は、読み専がなに訳知り顔でくっちゃべってんだ、と思っておいてください。
ですが、今まで気にしていなかったなぁ、という方。
もしおられましたら、一度参考にしていただけるとありがたいな、と思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。