ギルド『フィッシングマスターズ』
魔力を測るためギルドに行く途中、
恭平に話しかけられた。
「君、目とか耳とか大丈夫?
全盛期に比べてだいぶ弱体化してるだろ?」
……やめろ、現実に突きつけるんじゃない。悲しくなるだろ。
まぁ、私が昔やんちゃしたのがいけないんだがな?
それでも悲しいぞ。
そう、私はコアーー人間でいう脳の5分の4を失っている。
それに伴い全色盲、耳が遠くなり、味覚は苦さのみしか認識できない。
「うるさい。それでも魔神ぐらいなら倒せる。」
たぶん。
そんなことを言っているうちにギルドにやってきた。
『フィッシングマスターズ』
この国最強ギルドがそんな名前でいいのか
中に入り魔力の量や属性を調べた。
恭平は定番の全属性待ち、
私は影属性にしておいた。
よく使うしな。
この世界には光属性や闇属性がないそうだ。
ただその代わりに、雷属性と影属性がある。
人数はすくないのようだが。
魔力量については言わずもがな。
だいたい恭平が普通の5倍くらいで、
私は3倍にしておいた。
地球は魔素濃度が高いからな。これぐらいが妥当だろう。
ちなみにここのギルドマスターは釣りが嫌いらしい。
なぜこの名前なんだ。
とりあえずここの魔物たちを研究するために狩りまくるぞ。