表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/104

76話 赤い光の中

 「はじまったみてぇ〜だ!!ここを開けば見えるんじゃねぇ〜か??」


 レオグが操縦室の天井を掴んでずらすと、窓が出てきた。天井が開かれると同時に赤い光が操縦室を段々と照らしていく。アピス達は振り返るようにして空を見た。

 そこには、赤い光を遮るように両翼を広げたドラゴンが魔法都市へ向けて咆哮を放っている。赤い光の根源は尚も大きく膨れていく。


 「あっあれが…。大魔法かの!?」


 「おうよっ!」


 見たこともないような大きさの火属性の槍が、魔法学院のてっぺんに光輝いている。それがドラゴンへと切っ先を向けて大きくなっていく。

 赤い光はどんどん強くなる一方で時折紫の光も混ざっている。まだドラゴンの攻撃は止んでいないようだ。あの大魔法がドラゴンには見えないのだろうかとアピスは思った。それともドラゴンにとってなんでもない魔法なのか?と考えていた直後にドラゴンが大魔法によって貫かれた。


 「んおおおおぉぉ!?」


 ドラゴンは凄まじい咆哮をあげながら、大魔法を抱きかかえるようにして真っ直ぐにこちらへとふっ飛ばされてくる。


 「なっ!なっ!!」


 「おいおいおいおいっ!!しゃれにならねーぞっ!!」


 「…。」


 「ほぉ!こっちにくるのぉ!」


 ユキツグは、先程腹の中の物を吐き尽くしてぐったりしているようだ。そんなことよりも、ドラゴンがこちらへ吹き飛ばされてくる。アピスは混乱する中、必死で杖を握り魔力を込めた。


 「ぐぬぁぁっ!!…。って川がないっ!?」


 赤い光に照らされた川が途中で無くなっている。その先には綺麗な星空が広がっていた。


 「なになになになに!?」


 「アピス!!ハクリ!!踏ん張れっ!!」


 「ほぉっ!!むむむむむむむ!!!」


 「ぎゃぁぁぁあ!!」


 勢いよく川の切れ目から飛び出すと、船の真上をかすめるようにドラゴンが飛んでいく。まるでスローモーションのように見えて、アピスはなんとなくドラゴンと目があった様な気がしたのだが、そんなことよりも船はそのまま落下していく。


 「また落ちるのかのぉぉぉおおお!!??」


 「ほおおおおっ!!」


 そこは大きな滝で、なんでも天気の良い日中は常に虹がかかって綺麗なんだとか。そんな話をレオグから後で聞かされた。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ