47話 獅子の鍛冶屋
「今…。『ダーテ』って言ったのか?」
「ほぉ…。そう!もちパパ『ダーテ』!」
「おいおいおいおい!アイツ子供がいるなんて言ってなかったぞ!!本当なのか!?」
獅子のような鍛冶屋のオジサンは、カウンターから出てきて驚いていた。そのままハクリを持ち上げ高い高いをするように持ち上げている。
「ほぉ!おじさんっちからもっちー!!」
「がはは!じょおちゃん名前はなんてんだ??」
「もち。『ハクリ』という!!」
「ハクリか!がはは!あいつの子供とは思えないな!じょおちゃんもひょっとして…。『ダーテ』の子供なのか??名前はなんていうんだ??」
「いや!ワシは違うじゃ!!名は『アピス』というじゃ。」
「がはは!そうかそうか!オレは『レオグ』だ!この【獅子の鍛冶屋】の店主だ!まぁ話をすると長くなるしよ?じょおちゃんら宿もないだろ??」
「ほぉ!なんでわかったの??」
「今どこの宿屋も1人1泊5シルバーは取ってるらしいからな!流石にじょおちゃんらもそんなゴールド持っちゃいないだろ!?」
「1人5シルバー!?」
レオグはハクリを肩に乗せて、アピスの前でしゃがんだ。
「おうよ。話もしてえしよ!泊まっていきなや?風呂もあるぞ??」
「んお〜!!…。いいのかの??」
「かまわねえって!なにせ『ダーテ』のじょおちゃんとその友達だからな!!がはは!」
2人は、『レオグ』の言葉に甘えさせて貰うことにした。カウンターから奥に案内されると、鍛冶を工房があり、作りかけ?の剣や鎧、盾なんかが立て掛けられていたり、吊るされていたりした。店の中もそうだが、レオグの体格に合わせてなのか、見合ったものを選んだのか、各部屋は決して広めに作られていた。
「あぁーじゃおちゃんら。夕飯は食べたかい?」
「さっき食べたのぉ!ピピオカ団子!」
「がはは!そうかそうか!美味かっただろ??」
「うむっ!!ジャムが甘くて美味しかったじゃ!」
レオグは、これから夕食をとるということで、先に風呂に入ってこいと風呂場へ案内された。
「ほぉ!!お湯が!!出っぱなし!!」
「やっぱなんでもデッカイんじゃのぉ〜!」
アピスの家の何倍あるだろうか。4倍くらいありそうだ。
「魔法都市じゃーよ!川の水を組み上げてな?都市全体を巡ってるんだ。まぁ常にお湯が出る家はオレのとこくらいかもな!工房で使う火で水を温めてるからよ!すげーだろ?がはは!」
「「おおー!」」
水が巡っているとか、なにやら不思議だったけれど、とにかく凄いのだろう。
レオグは、子供用の寝間着がないからと言って自分のシャツを2枚よこしたのだが。2人はデカすぎるシャツを見て笑ったのだった。




