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44話 魔法都市アストルム

 あのユミール村から南の森を抜けて見た魔法都市は近づいて行程見上げるものになっていく。そしてその大きさも驚いたのだが、魔法都市は谷をまたぐようにして建てられていて、谷にも建造物があり横にも縦にも大きかった。


 「んぁー!?これどうやって建てたんじゃろ?」


 「すっごいにゃ〜!!あれ?アピにゃん、学校で習ったにゃ?」


 「ほえ?」


 「しょうがにゃいにゃ〜!これは精霊魔法で土台を作ってあるにゃ!精霊魔法は規模が違うにゃ!凄いにゃ!」


 「ほぉ!!せーれーまほー!!ほぉぉおお!!」


 精霊魔法で土台を?にしても想像を遥かに越えた魔法なのだろう。地形を変えてしまうほどの魔法なのだから。


 アピスは、時折普通に歩くことで休憩を入れて。また『氣』の練習で歩くようにしていた。


 「アピちゃん。本当にウサギさんだのぉ〜。」


 1歩1歩が大きく、ウサギ耳のついたフードもあり、ピョーンピョーンと飛ぶウサギのようだ。


 「見えたにゃ!!入口にゃ〜!」


 セレンが魔法都市への入口を見つけたようだ。それは、大きな門の前に砦のような物があり3箇所で受付のようなことをやっている。

 色々な人がいた、なにか荷物を沢山馬車に乗せている人や派手な人、鎧を着た人や楽器を持っている人。受付が3箇所あるので比較スムーズに都市へと入っていけるようだ。

 

 3人は受付のもとへと走り、声をかけた。


 「すみませーん!お願いするじゃー!」


 受付は子供を想定して作られておらず、背伸びをしても見えない。


 「ん??あぁ〜下にいらっしゃいましたか。ちょっと待って下さいね?」


 中から柔らかい男の人の声が聞こえてきた。しばらくすると、受付の窓が開かれて覗き込むように話してくれた。男人は髪の毛がモコモコしていて角があり、まん丸のメガネをかけていた。羊族だ。


 「ひつじさん…。にゃ…。」


 「3人の…。旅人さんかな?魔法都市へはどういった目的で??」


 「ワタシは魔法学院に入りたいにゃ!」


 「もち。もちパパを探しに!」


 「えーと。避難じゃ!」


 「はいはい。えー魔法学院と、父親探しと、避難?ですか。ふむ…。フムフム…。」


 そう言って3人を上から下まで、反対を向かされて同じように上から下まで見られた。


 「うん。いいでしょう。【アストルム】へようこそ。しかし、最近は人が多いので、宿屋の料金が上がっているかもしれません。宿泊されるようでしたらお気をつけ下さい。あと、魔法学院へは、あの高い建物を目指せば行けますので。」


 「ありがとうにゃ!!」


 「よかったのぉ!せれにゃー!」


 「あのっ!!ユミール村から来た人がいなかったじゃろか?」


 「ユミール村…。ですか…。こちらでは何処から来たのかはお伺いしてませんのでわかりかねますね。申し訳ありません。」


 「わかったじゃ…。すまぬの!」


 アピスとセレンは、少し浮かない顔になったが。


 「きっと来ているのだ!」


 「うん!!」


 3人は魔法都市へと手を繋いで入って行った。



 

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