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103話 魔人との対決④
『面白い。お前面白いなぁ。フフフ。』
魔人は仰向けに倒れこんだまま両手でなにかを掴んでいた。
「ぐぐあ。がぁぁあ。」
その手の中で雷がバチバチと光っている。
「いてて…。なー!!離して〜!!アピちゃんを離して〜!!」
魔人の顔に何度も剣や盾での攻撃を繰り返すハクリがいた。
土煙で時々むせる、それでも氣をのせては思いっきり攻撃しているけれど魔人に傷がつかない。それに攻撃の反動であちこちビリビリしびれる。
「ゲホッゲホッ!!かったい!!」
『神は手に入らなかったが、これを持ち帰ろう。』
「えっ!?アピちゃん!!のぉ〜!!」
魔人はそう呟くと、倒れた地面に魔法陣が現れ、沈むようにして吸い込まれていく。
「のぉ〜!!」
ハクリはさらになりふり構わず攻撃繰り返したのだが、やがてアピスが掴まれている両手も魔法陣の中へと吸い込まれて消えた。
「のぉ〜…。」
ハクリは、ペタンと尻もちをついて滝のような雨に打たれて途方に暮れた。
やがて、土煙も収まり、滝のような雨も弱まったころ。
「ハクリ〜!!生きてるのか〜??」
レオグがハクリの元へ合流したのだった。




