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一直線

作者: 武田道子
掲載日:2017/05/22

一直線


私が紙に描く一直線には始めがあり終わりがある

でも私の足跡が描く一直線はどこまで描けばいいのか見当もつかない


後ろを振り向き私が描いた線を見ると

それは直線というには程遠い

ぐにゃぐにゃな線がメーズのようにどくろを巻いている


一直線は真っ直ぐで硬直して

かしこまった銀行員のように

行く先が分からなくても分かったような顔をしていれば

誰もが簡単にトリックされる

一直線はそんな凄みがある


ぐにゃぐにゃの線はとんでもない

そんな線はありえない

死活目顔で母は言う

四角四面が美しいと信じる人に

宇宙は見えるのだろうか



一直線は宇宙には存在しない

直線はいつか大きな弧を描いて元の場所に戻ってくる

円の中に人はいる

ただあまりにも大きな円の中で

人は始め終わりもない一直線に不安になる


私が描く一直線には始めと終わりがある

私の宇宙は狭く

私の人生はそのぐらいの長さで

手ごろなのかもしれない


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― 新着の感想 ―
[良い点] 一直線。私。宇宙。 その用い方の巧妙さに感心致しました。 [気になる点] 二聯目のメーズはmazeのことかと思うのですが、それで良いのかと少し戸惑いました。 [一言] 読む度に好きになる武…
2017/05/22 13:24 退会済み
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