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えっ!?もう元の世界に帰れないんですか?  作者: 土人形
第0章 夢幻回想
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第8話 駄女神は本当に面倒事を起こすのがお好きなドジ

活動記録にあげてましたが、

2ヶ月近く休んですみません、手の怪我なんとか治りました。

今日から頑張ります。

でたよ、堕女神(アミナス)

無駄に光の幕のような演出とステージのように着地点辺りに光の円を伴って降りてくる姿はまごうことなき女神。降りてくる姿を見て萎縮してなのか体を向けてから何故か指一本動かせない。頭に手を置いてため息の一つもついてやりたい。

わざわざ天井部分から魔法で光を入れながら登場してるのは威厳だとかイメージ的に大切なのかもしれない。

・・・なんで後光が射している部分と微妙にずれて登場してるんだ。

アミナスの足元に出来ている光の円の中にはぎりぎりは入れるだろうが本当に微妙にずれている。

さっきまでのピリッとした空気が困惑と笑いをかみ殺そうとする微妙な感じに。

ズレに対して何か原因があるのかと思いさっきの【魔力感知】【魔力エコー】【視覚強化】【聴覚強化】をもう一度発動してみたが、見えない聞こえないのを良い事に教国のゴツイおっさんが腹抱えて笑っていただけだった。何であの人動けるの?

ちゃんとアミナスから魔力?が供給されておそらく指定の位置に光が出ている。となると考えられるのは・・・


『そうですね、神としては精密な魔力操作がそれほど得意ではないのでしょう。

もっとも"神界"から"時空間魔法(ワープ)"を使いながら演出のための

"最上級光空間支配魔法(カーディナルエストラード)"が誤差30cmというのは驚異的ですが。』


そうか、そうか。さすが神様苦手っぽいけど人間からしてみたらとんでもないことしてるんだな。

・・・この体の状態はあの演出っぽい魔法のせいかよ!早く解いてくれないか


『あー多分あのままやる気だと思うよあの人。

 伝えたいこと伝えてすみやかに去る気満々~。』

『もう一つ既に時空間魔法ワープの魔法が出ています。

 あの天井の光の中なのですが時限式にしてありますね。』

『ニャーが説明しなくてもわかると思うけど最上級光空間支配魔法(カーディナルエストラード)ていうのはねー。発動時の光を見た者の身動きを完全に停止させる光属性の精神魔法だよ。』


なるほどこっちに一切喋らせないで伝えたいこと伝えるためだけにこの対処か。

忙しいとかあまり滞在してはいけないとか基本接触禁止とかあるかもしれないが大変神らしい対応だな。

「ど~も~、みなさん。おそろいで~。大事なことを伝えにきましたので必要な人だけに聞こえるようにしますね~。」

指先から出した光の輪が広がり部屋全域に広がったところでアミナスが喋りだす。はずだが口をパクパクしているだけで何も聞こえない。


『どうやら私たちには聞かせたくない話のようですけど。どうでしょう姉さん。』

『・・・う~んよっぽど聞かれたくないみたい。

 神だけの固有魔法、神域まで併用してるよコレ。』


中でいったいどんな話をしているやら。まぁ口も表情も反応も見える状態で音だけ聞こえなければ話が聞かれないだろうというのは笑い話だが。



「あの~?三夜沢さん。

 三夜沢さんって私の思うような便利屋さんなんですよね?」

庭谷さんの爆風を防御をしたときから隣にいた白沢さんが小声で問いかけていた。なんとなく言いたいことはわかるようにこの場で言った場合のリスクを考えて遠まわしに聞いてくれている。本当に気遣いのできる良い子だなぁ・・・。

「そうだよ、だから大丈夫。」

さて、無音にされてから今までこうしてスキル取得のアナウンスが無く技術として使えているということ、今も読んでいるのにアミナスから盗聴するためのスキルを今も誰も取得していないことの説明でほっとしている魔術長のボッシュさんとこの国の国王様を見ればわかる。取得の意思がなければスキルをとらずに使うということも出来るようだな。

さっきからお手軽にスキル取得しているのを羨望の目で見てる来る騎士がいることを考えるとスキル取得自体かなりの難易度があるに違いない。そんな価値ある取得を拒否してしかし技は使うなんてある意味デバックのような事でもしないと見つからない馬鹿みたいなことなんだろう。


『・・・うっわぁ。』

『新田様も難儀なスキルを押し付けられましたね。

 おまけに面倒な国家繁栄の駒ですか。』

主様(ぬしさま)ー?これいつ伝える?神域張るだけあって相当アレな話だよ。』


そうだなー、とりあえず城下町は抜けてからじゃないと、人がいないようなところ有るかな。というかラナスとティオも読めるの?


『読むというよりはご主人様の見ている映像を処理して音声に置き換える作業はこっちでしてますので。』

『いままでもちゃんと読めてるのはニャーたちのおかげだぞー!

 待遇改善を要求するー!』


・・・そうか。道理で綺麗に一言一句違わず拾えるわけだ。ありがとうな。


『ふっふーん!わかったらニャーの扱いを』断る。

「ねえ白沢さん。」「なんでしょう?」

「この話し後でで良い?」「・・・えぇ、いつでも。」

『改善しないと補助しないぞー!』

『止めて下さい姉さん、私の負担が増えるだけです。』


よしほって置こう。

「・・・では、そのようにアミナス様。」

「ええ、頼みます。・・・さて」

こちらに近づいてくると思ったらもう目の前にいる。というか首に手を回してポールダンスのように俺を軸にしてぐるんぐるん回ってる。なんだこの女神(アミナス)

「和晶くーん!元気^ー^?もっと居たいんだけどーもう私いかなきゃだからー。あっでもでも教会で私を指名して祈ってくれれば予定が合えば話せるから!来てくれたら嬉しいかも~♪あっそうそうハイ。約束のログインボーナス♪次は継続1周年ボーナス辺りで来るから!じゃ~ね~。」

あの顔文字とかどうやって発音してんだとか約束のって何の話だとかもう色々と突っ込みたいがあっという間に時間差で発動させていた時空間魔法(ワープ)で帰っていた。去り際に「あれ?なんかステータスおかしい?」とか言っていた気がするがわかったところで多分何も出来なそう。というか渡されたこれはなんだ?


手元には綺麗なエメラルドのような透き通った緑色をした宝石がはまったペンダントに見えるが保持できずに放っている魔力量がおかしい。ぱっと見で周りにいる王国お抱えの魔術士より1000倍は垂れ流している。まぁこっちの幼馴染3人組も同じぐらいはあるが。

「丁度良いです、

 ステータス表示球には鑑定の効果もありますのでよろしければお使い下さい。」

ボッシュさんに言われたとおりに珠に向かって宝石をかざしてみる。ステータスを表示した時と同じように鑑定内容が空中に映し出されたが、

「は?」「これはいったい・・・?」

まわりがざわざわとざわついているのだがまあ何かヤバそうな物が出てるのはなんとなくわかる。


魂守之飾り++(ガイストタリズマン:オーバーホール:ラスソース)

術具ランク:アノマリー級

魂への損傷を防ぐ。

<追加効果:オーバーホール>

身体の負傷、消失、異常を確認した際に最初に所持した時に計測した情報通りに再生する。

任意による発動抑制が可能。

<追加効果:ラスソース>

(アミナス)のオリジナル封印。

和晶くん以外が見てもこのペンダントから魔力は見えないし、鑑定しても何も見えないし、和晶くん以外には使えなくなってるゾ☆

別に逸らすをそれっぽい名前にしたんじゃなくてそっちの世界のスペイン語とフランス語なんだから!違うからね!本当だから!


この様子だと他の人は本当に見えていないようだが。ラナス、ティオは見えるか?


『私たちの眼だと普通のアクセサリーですね。感覚同調してご主人様の眼で見れば見えます。』

『ちなみにニャー達の眼だとこんな感じ。』


葉石(はいし)の飾り

品質の悪い安物。


『どうみても品質が悪い様には見えないのでそれだけで違和感だらけの一品ですね。』

『この一文でがっつりとんでもないセーフティかけてます!って言ってるよね。』

『・・・ふむ。

 ご主人様、術具ランクとオーバーホールのほうは言わないほうが良いです。』


成程、アミナスは本当に面倒事を起こすのがお好きなドジらしい。じゃあその範囲で説明するか。

魂守之飾り(ガイストタリズマン)という魂の損傷を防ぐ物のようですね。

 やけに厳重なロックを施されていますが。」

「魂の損傷、ですか。」

ボッシュさんの顔が一瞬顰められたがこれだけでも破格の代物なんだろうな。

この世界には魂を直に攻撃できる存在がいるという事の反証になるが。

「確か襲撃者の中に【死神の囁き】がいましたからそれの対策でしょう。

 他の方はおそらくスキルでなんとかなりそうですし。」

フォスラ教皇が入って発言すると一度ちらっと国王のほうを見て何かを促していた。

「そうですか、ではイグナーツ・クローネ国王陛下よりお言葉を頂き、

 お部屋の案内と食事会にいたします。」

今まで黙して座してイグナーツ王が立ち上がり・・・ひょろっとしてるのに威圧感すごいな。


「私がイグナーツ・クローネ。このエルツ王国の国王だ。」

「隣にいるのが第一王子のアーデルベルト・クローネ。」

立ちっぱなしの王子が軽く礼をする。この人の動作には一々演技が加わるように感じるんですけど。なんでだろ『間違って無いですよ』

・・・はい、嘘発見器ありがとう。

「他に王子が一人、王女が二人いるがその紹介は食事会のときにでもしよう。」

「まずはこのような場所に呼んでしまい申し訳ない。だがこのような既に一国が蝕まれ他国も守りに徹するしか出来ない状態では第三の矢に頼るしかないのだ。」

「勿論、支援は惜しまない。我がエルツ王国も、ジリエーザ帝国も、ブラス皇国も、メルキュール教国も。・・・レーガ魔国もだ。」

「この世界の者としてルステール大陸に平穏をもたらしてくれることを願う。よろしく頼むぞ。」

「「「「はい!」」」」

流れで返事してしまったが、聞きたいことを何一つ喋ってないなイグナーツ王。

目標とか動機とか方法とか期限とか制約とか。

もし自分ひとりで召喚されてたり、

なんでも屋の時の依頼だったらもうお断り案件に片足突っ込んでるんだが。


「ではお部屋に案内いたします。新田様と三夜沢様は執事長のハービヒトが、

 白沢様と庭谷様はメイド長のリアが案内いたします。」

すると何も無かったはずの王座とこちらの間の小階段に肌や髪の見た目だけ初老のピシッとした姿勢の男性と見た目12歳前後ぐらい褐色の肌の少女が現れやや深めに敬礼し、無言のまま扉へ向かいだしたので後を追いそのまま2人が開けた扉を通り謁見の間から退出した。


???『・・・私の登場回じゃなかったっけ?』

ティオ『あの馬鹿が怪我をしている間に色々ありまして』

ラナス『ふっふっふっ!お前の出番ねーから!』

ティオ『この先数話の細かいところが変わりまして

    その関係で次回にも出れるかどうか。』

ラナス『世界観共有のための解説もバラバラに与えられたから

    ある意味ニャーの出番も少し減ったけど

    まあ出番丸々削られるよりマシ!』

ティオ『強く生きてください。』

???『絶対でてやるからな!出番なくなってもでてやるからな!』

ラナス『次回、出発。』

ティオ『ようやく感あるよね!』

???『例え性格が喋り方が変わろうとも出てやるからなァ!!!』

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