コンボタージュ
今回は、いろいろあります。楽しんでくださいね♫
ある日、私たちの高校の帰りのこと。
私は、みさきと一緒に帰ってた。
「あー、楽しかった!」
「次は何があるんだろうね。」
「あ!!ろうくんは?どこ??」
みさきは呆れた顔でこっちを向きながら、言った。
「はぁ、今別れたところやんか。」
「あ、そうだったな。」
私は、大きく笑った。
「あ!もう十時じゃん!てか、暗っ!」
「ほんまだ!全然気づかなかった!」
すると、みさきが口を開いた。
「あ!いいこと考えた!あ...でも無理か...。」
「え?何々?教えて!!」
「あのさ!今日!さきんち泊まっていい?」
「え!?そんな急に言われても...。でも、ほんとのとこはいいよ?」
「ま、マジで?やったー!じゃ、夜ご飯うち、作るで!」
私はピンときた。
「まじか!それは助かる。今日うちの母さん夜勤で明日まで帰ってこないし姉貴は、彼氏とデート行っててどこだかわからないし。」
「そうだったの?じゃあ、いつもは?」
「買い弁よ。」
「マジか!ありえない!あたし、高校の買い弁以外、全部家で作ってるから。」
「ほ、ほんまか!!」
「じゃ、じゃあ何作ってほしい?」
みさきはいいタイミングで言ってくれた。
「え?注文OKなの?」
「もちろん!いいよ!何でも作れるから。」
(す、すごっ!)
「じゃあじゃあ、レストランみたいな食べ物!」
わたしは無茶ぶりをした。
「じゃあ、コンボタージュにする?」
「...なんだかわからないけど、それにする!!」
「わかった!!じゃあ、作るから行こっ!」
私たちは、私の家に来た。家はいたって普通の一軒家。
「おぉー!ここがさきの家...。楽しみ!」
「そんな...。照れるな...。」
ガチャ
「ただいま。」
「さき、誰もいないのに?」
「あ、そうだね。へへへ。」
「さっ、どうぞ!」
私は、みさきを家に入れた。
「おぉー!」
「ね?普通でしょ?」
「...。うん。普通だね。」
「...。おい!そこは、いいねとか言えよ!」
「ははっ、そう怒るな。あ、キッチン貸してもらうね。」
「うん。お好きにどうぞ。」
みさきは早速キッチンの前に立ち、コンボタージュというものを作り始めた。
「ルンルン♪まだかな、みさきの料理♪」
タララ~♪タララララ~♫
「さき、電話?」
「うん、かかってきた。」
「出なよ。」
「うん、でるよ。」
携帯を見るとそこには、『ろう』と書いてあった。
「ろうか...。どうしたんだろう。」
私は電話に出た。
「もしもしー。」
「あ、さきか?」
「うん。そうだけど、何?」
「あ、あのさ...。今日...。」
「なに?よくきこえないよ~?」
「さ、さき!!」
「なんでしょう!」
「お、俺の家来い!」
「なんで?」
「別に...。お前、一人だろ?」
「ううん。みさきが来てる。」
「どこに?」
「家に。」
「マジか...。」
...。
私たちは、黙り込んでしまった。
どうでしたでしょうか、次話もよろしゅうお願い申し上げます。
さゆきちでした。