あきのお母さんの誕生日サプライズプレゼント!!
こんにちは!さゆきちです!今回のお話はさきのいとこのあきに関するお話です。では、お楽しみください。
キーンコーンカーンコーン
授業がおわり、下校の時間になった。
「おわったー!」
とことこ...。
学校を出てきてから15分。私は一人で歩いていた。
すると、誰かが向こうから歩いてきた。
「今日の、ご飯はなんだろな~♪」
「...。」
前から、歩いてくる人とすれ違った。
「いっ、今のって...。」
私は、急いで振り返った。
「あ、あき?」
すると、さっきの人が振り返った。
「さ、さき?!」
私は、話し始めた。
「あき、今帰り?」
「うん!さきも?」
「じゃ、一緒に帰ろう。」
「うん。いいよ。」
それから、私とあきは一緒に帰りながら話してたんだ。
あきとは、いとこであきのお父さん(叔父さん)が5年前に亡くなってお母さん(叔母さん)と二人暮らし。
あきは、いろいろと話してくれた。
「そうだったんだ。あきにはそんなことが。」
「うん。だから、いつも一人で帰ってるの。」
「そっか、友達はいなくてもあたしがいるしね!ほら、また会えたらこうやって一緒にまた帰ればいいし。」
「さき...。ありがとう!」
「うん!...そういえばさー」
私はふと思い出したから、あきに言ってみた。
「なに?さき。」
「そういえば、叔母さんの誕生日ってもうすぐだよね?あれ今日だっけ?」
すると、あきはビックリした顔で
「そうだったーーーーー!!!!!」
私は、焦っていった。
「あき!そんな大きい声出したら、バカだと思われるよ!!」
「あ、そうだね。ごめん。」
私はふと考えた。
「ってことは、プレゼントは?」
「つくってない...。」
「...今からでも遅くない。プレゼントつくりしよ!!」
あきは、うん!と私の手を取り、家に連れてってくれた。
時刻はもう午後の五時になった。
「お邪魔しまーす!」
わたしは、あきに家の中へ引きずり込まれた。
「どうぞ!さ、はやくはやく!!」
私は、家の中に入った。
「お、叔母さんは?」
「あ、お母さんならまだ仕事だから帰ってこないよ。」
「そっか、これで作れるね。」
それから、家の中にあるものでプレゼントを作り始めた。
そして、作り始めてから1時間がたった。
「できた!さき!できたよ!!」
「あたしも!叔母さんへのプレゼント、できた!!」
すると、あきが言った。
「ねぇ、さき」。見せ合いっこしよう?」
「いいよ♪せーの!」
私たちは見せ合いっこした。
「なにこれ!!すごい、さきのすごい!」
「でしょ?あきのもすごいよ!」
「あたしね、お母さんがいつも忙しいからメッセージ付きの可愛い着物にしたの。お祭りの日に、一緒に着てくんだ♪」
「あたしのは叔母さんが好きな水玉模様の肩掛けバック。」
「すごーい!きっと、お母さんに似合うよ!」
「うん!そうだね♪てか、あき着物作れるの?!」
「うん!むかし、お母さんにちょっと教わってね。ほら、お母さん昔きもの屋さんやってたじゃない。だから。」
「あー、そっか。だから何だ。すごいな。」
私は、本気で思ってしまった。将来、あきはきもの屋になるかもと。
「さ、さき?どうしたの?なんかあった?」
「う、ううん!何でもないよ!叔母さん、きっと喜ぶね♪」
「うん!きっとね!!」
私たちは、フフッと笑った。
夜八時。
私は、お母さんに電話をして今日は帰れないことを伝えた。
ガチャ!
あきのお母さん(叔母さん)が帰ってきた。
「く、くらい?あきー、ママ帰ってきたわよー。」
シーン...。
「あれ?おかしいわね。いないのかしら...。」
とことこ...。
パーン!!!!!!!
「わあ!何なの?!」
あきは言った。
「せーの!」
『お誕生日おめでとう!!』
私もそれに合わせて言う。
「おめでとうございます!叔母さん!」
「あら!さきちゃん、いらっしゃい!あ!!ありがとう!うれしいわ!!」
(フフッ!やったねあき!)
(うん!ありがとうさき!)
そのあと、私たちは叔母さんにプレゼントをわたし、
「さきちゃん、あきありがとう!一生大事にするわ!」
と言ってもらえた。
すごくうれしくて、私があきの家を出た時には涙が出てた。
どうでしたでしょうか。すこし長くなってしまいましたが、さきの立場になってみたいなと思ってしまうくらいです。ではまた!さゆきちでした。