前世を思い出しました
幼稚園の入学書類をみた瞬間、前世のことを思い出した。
同時にここが乙女ゲーム「君の瞳に映る世界」の世界だと気がついた。
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前世で私は男だった。
女顔で、体型も小柄でほっそりしていたため、よく女に間違えられて声をかけられていた。
さらに、友達(男)の家で遊んでいるときに、急に告白されたり、襲われかけたりした。
自分の身を守る為、小柄な体でも大きな体を相手にできる合気道道場に通っていたため、全て返り討ちにできたが、親友だと思っていた人たちからそんなことをされ重度の男不信になった。
唯一の安らぎ場所は家だったが、家に帰ると妹がリビングで乙女ゲー(テレビは家に1台しかなかった)をやっているのをみて、うんざりしていた。ただ、妹に一度「乙女ゲーなんて」といった際に、とても熱くゲームの魅力を説明され、「文句があるなら一度やってみてからにして!」と言われ、現実世界でうんざりなのに、ゲーム内でも言い寄られるとかなんの拷問だと思い、止めるのをあきらめた。
その後普通に生活していたが、私が浮気相手(男)だと誤解した男に刺されて殺されたのだった。最後まで男絡みとか本当に嫌になる・・・。
話を戻そう。なぜここが乙女ゲーの世界だと気がついたかというと、
入園するところが、星輝付属幼稚園となっていて、紹介として高校の写真も載っていたからだ。
ちなみに、乙女ゲーの舞台は星輝高等学園となっており、令嬢・令息が集まるこの学園に特待生としてヒロインが入学するところから物語は始まる。
悪役令嬢からのいじめに耐えながら、攻略対象との仲を深めていくのである。
ん?ちょっとまった・・・。私の現世での名前は「高柳 麗華」。そして、ゲームの中の悪役令嬢の名前も「高柳 麗華」・・・。
ということは・・・、私がその悪役令嬢役じゃないか!!!