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序章 core

 こんちには。

 桜雫あもる です。


 久し振りの『殺し屋』シリーズ更新となります。

 アイリス恋愛F大賞に応募する作品を仕上げていたので、『優しい殺し屋たちの不思議な事情』が宙ぶらりんになってしまいました。

 なので、今回は心待ちにしてくださっていた心優しい読者の皆さんへ、ということで『優しい殺し屋たちの不思議な事情』第五章と同時投稿です。


 今作は、HLuKi(ハルキ)の殺し屋としての日常の一コマを(えが)きます。

 時系列的には、『優しい殺し屋の不貞な事情』の一、二年前くらいをイメージしています。

 最近ストリートビューを使うことを覚えたので、それを見ながらサクラメントの街を想像して書いています!


 実は、今後もまた学業やアルバイトの関係で更新頻度が遅くなってしまいそうです。

 自分も『殺し屋』シリーズにはいつの間にか甚だしい愛着が湧いていて、話の構想もたくさんできているのですが、何分遅筆なものでして……。

 絶対に、急病とか急死という事情がない限りこのシリーズは最後まで書きますので、何卒寛容な心でゆっくりとお楽しみください。



 それでは、目眩(めくるめ)く図書の世界をご堪能あれ。

 僕はHLuKi(ハルキ)

 殺し屋だ。


 君たちは、殺し屋と殺人者の違いを知っているだろうか。

 あるいは、この発問は軍人と戦士との違い──と言い換えてもいいかもしれない。


 殺し屋とは、僕たちのように政府に直轄統治された、法では裁き切れない社会悪を葬る人間だ。

 殺人者とは、どんな理由があったにせよ殺人を働いた者全てを指す。

 特に殺し屋以外の人殺しを。


 殺し屋は、己の属する会社(マーダーインク)によって真っ当な社会的教育を施され、善良な市民の側面を持ちながら業務として殺人を遂行する。

 その実態は会社(マーダーインク)の特性によって様々で、僕も見知っているのはごく僅かに限られる──が。

 概して殺し屋は、殺人が得意でも決して人殺しを好むわけではない。


 対して殺し屋を除いた殺人者は(みな)、一様に自らの意志や事情で殺人に臨む。

 理由なんて、それこそ人類の歴史ほどに積もるだろう。

 嫌悪。偏見。嗜虐。

 嫉妬。悲恋。愛憎。

 快楽。悦楽。忘我。

 拒絶。葛藤。恐怖。

 ──そして生きるため。


 つまり、殺し屋が殺人を行う理由は単に「業務であるから」だ。

 裁判官が死刑判決を下す。警察官が凶悪犯を射殺する。軍人が戦場で敵兵を撃ち殺す。

 その延長線上にある、非公式な公務としての行為。

 そこに各個人が思い入れる事情など存在しない。

 僕らはただ依頼を受け、綿密に計画を立てて、淡々と正確に任務をこなす。


 僕の師匠(プロフェッサー)は、最後の一つを除いて全ての動機による殺人を悪とした。

 それは殺し屋の行う違法(イリーガル)死刑(ペナルティ)も、通常の司法判決による死刑(デスペナルティ)も同様だという。

 ある時彼は言った。


「殺す仕事だからこそ、生かすことを考えろ」と。


 その言葉は、今も僕の中で産声を上げる時を待っている。

 僕は殺し屋として、誰かを生かすことができるだろうか。


 そんなことを思いながら、僕は今日も黒く光るブッシュナイフを研ぎ澄ます。

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