純度100%の百合×見せつけられる影の僕
『百合でヤバい』という噂の2人、
と影みたいな(てか影な)同級生の僕。
ぺらり、とページをめくる。
「実に素晴らしい」
と僕は言いたくなる。でも、我慢する。そこも、影な僕らしい所。
高校の放課後、静かな図書室。
まるで、貸し切りのような。
たくさんの本、1人きりになってしまった世界のよう。
読書が好きな自分としては、気持ちがいい。
「本決まったー?」
「う、うん。レシピ、料理の本」
『ピュアな百合でヤバい』という噂の2人(同級生)がいるのは、ちと不味いが。
「えー? なんでレシピ本? ユカって料理得意だっけ?」
茶髪のギャル、いわゆる陽キャの『サト』さん。
「高校を卒業したら自分で作らないといけなくなるから」
こちらは黒髪で地味め、いわゆる陰キャ側の『ゆか』さん。
なぜ陽キャと陰キャが仲良し?
幼なじみ、らしい。
噂によると。
「そっか。なら、ウチも料理頑張らないと」
「え? なんで」
「だって2人暮らしでしょ? ユカと、ウチ」
「え?」
「嫌?」
陰キャが陽キャにそう言われたら、なあ。
「嫌、じゃないよ。嬉しい、すごく」
顔を赤くしてうつむく陰キャさん。
「百合だもんね、ウチら」
ニコッ、と陽キャさん。
そうか、百合なら仕方ないな。
あーあ、噂は真実かー。
「じゃあ、2人暮らしを想像しようよ」
「2人暮らし?」
「そうだなー。
じゃあ、朝」
「あさ」
「目が覚めて、何する?」
「…アラームを止める」
「止めなくていいよ。ウチが止めるから。一緒の布団に入ってるんだし」
!?
「裸で」
事後!?
「…うん、そうだね」
陰キャさん!?
女子2人が裸で一緒のふと、
考えちゃダメだ考えちゃダメだ考えちゃダメだ。
「ねえ」
いきなり真面目な声、僕は驚く。
「2人暮らし考えてたら、キスしたくなってきちゃった。いい?」
はーい、男が此処にいまーす!
「断れないよ、サトに言われたら」
逃げたいが逃げたら負けな気がする。
/(^o^)\
「「♪」」
すごい百合だ。
あーあ、舌まで入れちゃって。
僕の影は超能力なんじゃないのー?
よし。
帰りに百合の本を買おう。
とびきりエロいやつ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




