Stage5-11 悪魔討伐編 五年後の世界
皆様、お久しぶりです!
今世は幸せでありますように!の連載を再開致しました(*^^*)
改めて応援よろしくお願いします!
ゆる
ここは……どこだ……?
水の中…だろうか…。
俺…何でここに…いるんだっけ。
……あぁそうか。カバネに負けたんだ。
…俺は死んだのか。
カバネ討伐から五年後。
ここは、とある酒場。
各地の生き残った冒険者や盗賊が集まる所。
カバネを討伐してから五年が経った。
今、我こそはと冒険者を!と希望する者も増えていた。
それもこれも、あのカバネを討伐した伝説のチームのお陰だ。
何人もの死人を出して、生き残ったのはたった三人。
そのチームの名は。
「おい!HY:BiSksがクエストから帰ってきたぜ!」
HY:BiSks、あの三人組がカバネを討伐した有名なチーム。
リーダーで魔法使いのさーたーさん、ナックル使いのなんくるさんに、双剣使いのリズさん。
僕の憧れる最高の冒険者だ。
「おい、なんくる。今回のS級はどうだった?」
「どうもこうもねぇよ!悪魔の飼ってたドラゴンって言うから期待してたのによ。」
そう言ってなんくるは、ドラゴンの肉や爪、鱗を次から次に取り出した。
【S級クエスト】
選ばれた冒険者やチームにしか受注のできないクエスト。ランクはS、A、B、C、Dと五段階に分かれている。
「おい!ドラゴンの落し物じゃねぇか!」
「すげぇ!大量だ!」
「こんな数見たことねぇ!」
【ドラゴンの落し物】
希少なドラゴンのドロップアイテムのこと。
HY:BiSksを取り囲み、外野は歓声の嵐だった。
「なぁリズ。ドラゴンは可能性薄いんじゃねぇか?」
「…でも、見たって人が居るんだし。」
「それも五年前の話でしょ?」
三人組が何を話しているのかは分からないが、僕は憧れの三人へ挨拶に伺った。
「あの!初めまして!僕、ダイスって言います!皆さんに憧れて冒険者になりました!以後お見知りおきを!」
振り返った三人の視線は凄まじいものであった。
殺意とはまた違う、強者の目付きそのもの。
うわぁ…怖ぇ…生意気すぎたかな。
「…新人さんだ、やっほ〜♪」
「やっほ〜は無いでしょリズ。初めまして、私はさーたー。こっちは武闘家のなんくる。」
「よろしくな!」
ふぇええええええぇぇぇえええスーパー神対応ッ…。
これがS級冒険者の実力なのかあぁぁぁぁ。
「ダイスはチーム組んでるのか?」
なんくるさんが僕に話しかけてくれたぁぁぁぁ!
「あ!いえいえ!まだ僕なんかを入れてくれるチームは無くて。」
「…それじゃあいつまで経っても一人前になれないよね。」
さーたーさん面倒見よすぎて死ぬぅぅぅぅぅッ!
「あ、でもソロで何とかやってますので。」
「ソロはやめといた方がいいよ〜。私も痛い目見てきたし。経験者の言う事は聞いておきな〜。」
ひょおおおおおおおおッ!リズさんの余裕パネェッ!
「リズさんでも痛い目にあったんですか?」
「…私は何度も救われて今ここにいる。さーたーやなんくる、これまであった人達のお陰で成長できてるの。だからチームに入るのは凄く大事な事なの。」
リズさん真面目ッ。こう見えても努力家ッ。素敵ッ。
「ん〜でも誰も入れてくれないんですよ。」
「…じゃあ私達と来る?ダイスの望みを叶えてあげられるかは分からないけど、レベルアップは保証するよ。」
「よろしくお願いします。」
僕は即決でHY:BiSksへの入団を決めた。
力不足?そんな事は関係ないのさ。皆さんが迎え入れてくれたことが重要なのだから。
「因みにダイスのレベルは?」
「お恥ずかしながらこんな感じです。」
僕は冒険者カードを提示した。
「こ、これは!」
さーたーさんが驚くと、続いてなんくるさんやリズさんも冒険者カードを見て驚いていた。
「…まあレベルこそ大した事はないが、このスキルは有能だ。」
「そうなんですか?」
なんくるさんが指さしていたのは【ドラゴンサーチャー】であった。
【ドラゴンサーチャー】
希少なドラゴンをサーチする事ができる。ドラゴンの種類や大きさ等はレベル差によって変わってくる。
「俺達にとっては最高のスキルだぜ!」
「…こんな運命的な事があっていいのかしら。」
なんくるさんとさーたーさんが喜んでいると、リズさんは突然立ち上がり僕に頭を下げてきた。
「…お願い。私たちに力を貸して。」
リズさんは真剣な眼差しで僕を見つめていた。
「あぁごめんね。後で事情は説明するから。」
さーたーさんの言葉で一先ずその場は収まった。
そして、翌日僕のテストが行われた。
テスト内容はC級クエストでの野生モンスター討伐。討伐数ではなく、闘いのレベルやスキルの確認がメインだ。
僕は難なくテストに合格した、
正式にチーム加入の手続きを終え、さーたーさんから前日のリズさんの事情を伺った。
「…リズのお兄さん、カバネを討伐した日に姿を消したの。恐らく亡くなっているんだろうけど、中々受け入れられなくてね。でもリズは諦めていないの。五年前、お兄さんがドラゴンになったっていう噂を聞いてからずっとあんな感じで…。」
「…そうだったんですね。だから僕のスキルが。」
さーたーさんは優しく微笑んだ。
「…私からもお願い。ダイス、少しだけあの娘の力になってあげて。」
僕は何の躊躇もなく大きな声で返事をしたのだった。
「大した意味は無いんだけど。ダイス、貴方の姓は何と言うの?」
「ダイス・エッジ・キールと言います!アイネ・エッジ・キールの息子です!」
僕は振り返って笑顔で答えた。
次回
Stage5-12 悪魔討伐編 ドラゴンの傷




