Stage4-2 地球の底編 崩壊
急に話が飛んじゃいましたね〜
洞窟内の話は長々するつもりも無かったので、さっさと終わらせちゃいました笑
これからの展開に乞うご期待!
ゴブリン討伐からどれくらいの日数が経っただろう。
感覚的には、二年くらいだろうか。
毎日のように地上を目指して歩き、現れる魔物を狩り、食べれそうな魔物は調理して食し、ゴツゴツした岩の上で寝て一日を終える。
こんな生活をしているせいか、前にも増して痩せた気がする。
超能力が覚醒して、色々な技も習得出来た。
今ではユウヤにも劣らず闘えている。
ユウヤのレベル99に対し、俺はレベル80。
数字上はまだまだのようだ。
俺とユウヤは、焚き火をしながら、ワイルドウルフの肉を焼いている。
「…アルミ、地上まであと500キロ切ったよ。」
千里眼で地上を見たユウヤは、上機嫌で訴えた。
「長かったな。ようやくこのクリスタル洞窟から出られる。」
初めは鮮やかなライトブルーと思ったこのクリスタルも、今となってはなんとも思わない。
グリーンクリスタルやパープルダイヤなんかもあり、売却すれば凄い金になるらしい。
「…やはり地球はもう崩壊したのか?」
ユウヤは何も発せず頷いた。
ユウヤの話によると、既に地球という概念は無くなっているらしい。
今の地上は悪魔界と呼ばれ、八割は悪魔や魔物が占拠している。
僅かばかりか村や街も残っているが、いよいよ限界も近いらしい。
国の兵士もかなりの人数が犠牲になってしまったそうだ。
それに、アイネさんやメグミちゃんも未だ行方不明。
二人からしてみれば、俺の方が行方不明って事になっているかもしれないな。
「かつての日本はもう無いんだな。」
「残念ながら…。地上に出たら、異世界と思った方が良いかもしれません。それに今は、歯車の事よりも悪魔を倒す事を最優先にした方が良いと思いますよ。」
今稼働しているであろう歯車は伊藤三郎の分のみ。その内二つがこの天使のユウヤと、あの悪魔の市村清子が保持している。
二人から歯車を稼働させる為には、願いを叶えてやらなければならない。
そして、五人の内のもう二人の歯車。その二人は一体誰なのであろうか。
だが、今の世界を何とかしなければ、歯車もクソもない。
まずは地上に出て、人々を助ける事に専用しよう。
「あと何日掛かるだろうか。」
「なんとも言えませんが、理論上であれば一週間位じゃないですかね。」
「よし、肉食ったらもう少し進んでおこう。」
嫌そうな表情を向けるユウヤを説得し、二人は急いで地上に向かうのであった。
一方その頃地上では…。
ハァ…ハァ…と息を切らしている女性は、村に現れた魔物と闘っている。
大剣を振り回しながら回復魔法を使用と器用な立ち回りをしている。
しかし、村は所々火事になり、既にボロボロな状態だ。
「ナァオンナ。オマエガオレノモノニナルッテイウナラ、ココハミノガシテヤルゾ。」
魔物のデビルイーター三体は、悪巧みをした表情で命令をしてきた。
「お断りですね。」
「ソウカ。ジャアシネ。」
そう言うとデビルイーターは三体で一斉に襲いかかってきた。
すると女性は、デビルイーターに顔を向けて大剣を構えた。
「我が名はアイネ・キール・エッジ!この村は死んでも私が守る!」
アイネはデビルイーター三体に飛びかかり、立ち向かって行ったのであった。
次回
Stage4-3 仲間