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Stage3-3 【青の魔導書】後編

Stage3 いよいよ完結です!

俺は【青の魔導書】を手に取った。

魔導書を開くと貴重な魔術や錬金術についての記載があった。

他にも天使直伝の魔術の存在などと書かれている。

俺は【青の魔導書】を持って、大理石の部屋へと戻った。


通路を抜けると大理石の部屋にはユウヤが立っていた。

ユウヤは深刻そうな表情でこちらを見つめていた。

「ユウヤ!お前さっきはよくも…!」

「アルミ!大変な事になったんだ!」

ユウヤは俺の話を聞かずに手を掴んだ。

そして、天使の羽を広げて落ちてきた穴へと飛び立った。


海底神殿の入口に出ると海水が全て無くなっていた。

よく見ると、与那国島の周囲だけ海水が無くなり、干からびているような状態だ。

その為、港に止めてあった船は全て落下してしまっている。

「おい、なんだこれ。何が起こったんだよ。」

「…悪魔の仕業です。」

ユウヤの言葉と同時に、目の前の地面に攻撃魔法が放たれた?

落ちてきた方角を見ると黒のローブに身を包んだ女性がこちらを見下ろしていた。

「…市村清子。」

「市村清子って…俺が探してた歯車の人だ。」

「…そうです。まさかもう目覚めているとは。」

市村清子は黒のローブを脱ぎ捨て、眼鏡を外した。

「ユウヤちゃんじゃない。その様子だと【青の魔導書】手に入ったのね。」

「…お前に話すことは何も無い。四季の森に封印されていたお前が何故ここにいる。」

「貴方に話す事は何も無い♥」

「…クソ極悪人が!」

市村清子は高らかに笑い始める。

「私が極悪人なら、あの時人々を見殺しにした貴方はどうなのかしら♥」

「違う!僕は見殺しなんかしていない!」

「まあどちらでも良いわぁ。ユウヤとアルミさん、貴方達には消えて貰います♥」

市村清子は手を上に向けて、呪文を唱え始めた。

「マズいッ!アルミッ!」

空一面を覆い尽くす程の球体は、赤黒く燃えていた。

こんな強大な技と魔力量、とてもじゃないが歯が立たない。

「真紅の黒炎!デビルバーニングッ!」

赤黒い球体は勢い良くこちらへと放たれた。

呆然と立ち尽くしていた俺は、ユウヤの翼に身を包まれた。

赤黒い球体は、地面に着くと同時に大爆発した。

大地は割れ、金色の翼に包まれた俺とユウヤは、地球の底へと落ちていった。


「邪魔者は消えた…。さぁ、今から我々の時代だッ!」

隠れていた多くの魔物達は雄叫びを上げた。

魔物達の士気は上がり、市村清子は悪魔の微笑みを浮かべるのであった。

次回

Stage4-1 新世界より

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