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Stage3-2 【青の魔導書】【赤の呪文書】中編

本編の最後には選択肢があります。



石の扉を開けて中へ引き込まれた俺は、身体の重みを感じながらも意識が戻る。

辺りを見渡すと大理石で敷き詰められた床、間には水が流れている。

周囲の壁には火山噴火のオブジェクトや映像が流れている。

特に別の部屋へ続くルート等は見当たらない。

周辺を捜索してみるも、手掛かりが何一つ見つからない。

完全に手詰まり状態だ。

本来ならば此処でセーブをして、現実で情報収集に徹底する所だ。

しかし、今回は中断出来ない為、何とか粘るしか無いのだ。

様々なゲームを乗り越えてきた俺だ、少し考えれば難なく突破できるだろうと自分に念を唱えた。


そもそも何であいつはここまでして俺を向かわせたのであろう。

成仏したいという割には、不自然な点が多くあった。

又、時折見せる表情や発言は、思い返す程違和感でしか無かった。

「あぁ、まさか俺は騙されたのか。」

取り残された俺は、石で囲まれた密閉空間を眺め続けたのであった。


手詰まり状態になってから、どれくらい時間が経っただろうか。

相変わらず手掛かりが見つからない。

これ以上は無駄と悟り、俺は床に座り込んだ。

俺は無の状態で大理石の一点を見つめていた。

すると、何かの模様が浮かんでいるのが見えた。

近付くと消えてしまう為、一定の距離間で眺め続けた。

すると、大理石の模様は天井の絵が反射していたのだと判明した。

俺はそのまま天井を見上げた。

天井には、大々的に天使と悪魔が描かれていた。

天使と悪魔の間には、立体的な箱のような物が設置されていることが分かった。

しかし、どうやっても天井には手が届かない。

頭を抱えながら下を見ると、不自然に模様の大理石がある事に気付いた。

その大理石に触れると床は外れた。

床の中には石のレバーのようなものがあった。

それを動かすと、地震が起こった。

動かずいると、目の前の火山噴火のオブジェクトが動き、映像の流れる壁も動いたのだ。

すると隠し通路が出現し、俺は先へと進んだ。


先へ進むと広い空間があり、奥には二つの祭壇テーブルがある。

壁には青い炎の壁掛け松明が掛けてあり、不気味な雰囲気を演出していた。

左には青の祭壇、右には赤の祭壇がある。

祭壇の奥には大きな壁画がある。

左の青い背景には天使が、右には赤い背景に悪魔が描かれている。

天使は人々に幸福を、悪魔は人々に厄災を。

人々は手を掲げて、崇めているような壁画だった。

天使と悪魔の間にはこう記されていた。


例え幸福が齎されようとも、やがて不幸も訪れる。

例え厄災が続こうとも、幸せだけではやってこない。

天使と悪魔の駆け引きは、次第に破滅を迎えたのだ。


まるで人生を表しているようだった。

そう、本来天使や悪魔は言い伝えであり、存在しない者である。

大昔は呪い師の事を神様と称えられたそうだが、ここまではっきりと天使や悪魔がいるとなると、その時代から存在したとなれば間違いなく神様扱いだったであろう。

これまでの事を含め、天使や悪魔どちらを信じるべきか。

天使ならば【青の魔導書】、悪魔ならば【赤の呪文書】。

そもそも天使と悪魔が手を組んでいる可能性も…。

しかし、どちらか取らなければ話に進展は無い。

どうするべきなのだろうか…。


選択肢

【青の魔導書を取る】

【赤の呪文書を取る】

Stage3-3

【青の魔導書】【赤の呪文書】後編

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