Stage12-7 火山島
火山入口付近、ボロボロの木の立て札には【立入禁止】の文字が残されている。砂利や土の道を登って行く。言ってしまえば登山だ。俺とバレットさんは、相談もせずに登り始めた。今更相談も必要ない、引き返す選択などないからだ。
火山中間まで登ると、そこにはひっそりと一軒家が立っていた。木造建築、見た所出店と言った雰囲気だ。
俺とバレットさんは目を合わせ、その家を訪ねることにした。
コンコンッ
「ごめんくださーい!」
…………。
誰もいないようだ。
中に入ると、古い水や食料が置かれている。奥は畳になっており、座布団やテーブルが置かれている。
「…休憩所のようだな。」
畳の部屋に入ると、テーブルの上には手紙が置いてあった。
中を開けると、そこにはこう書かれていた。
『ごめんなさい。僕はとんでもない誤ちを犯してしまった。皆、どうか許して欲しい。もう後には引けなくなってしまった。彼女を誘拐した事で彼女は寝たきり状態になってしまったらしい。僕は犯罪者になってしまうのだろうか。でも僕には彼女が必要だった。どうか許して欲しい。本当にごめんなさい。』
「…どういう事だ?」
「そのままの意味ですよ。被害者はライトこと若林初佳、現に病院で意識不明状態ですよ。恐らくこれは犯人が書き置きしたもので間違いないでしょうね。」
「ここに手紙があるってことは、火山口のどこかにいるんじゃないか?」
俺とバレットさんは家を出て、山頂へと急いだ。
山頂手前まで来た俺達の目の前に二人の男女が立ちはだかった。
「…………。」
言葉こそ発しなかったが、その見た目はなんくるとライトそっくりであった。しかし、全身が黒く、目は赤く染まっている。
「…なんくる…レイラ…。」
「アルミ、戦闘態勢に入れ。こいつら殺気に溢れている。」
俺はやむを得ず戦闘態勢に入った。
闇なんくると闇レイラが現れた。どうする?
闇レイラの攻撃!超神足!バレットに625ダメージ。
バレットの攻撃!超神足!闇レイラに125ダメージ。
「クッ…何だこの硬さ…。」
「バレットさんが速さで負けるなんて…。」
闇なんくるの攻撃!ダークストライク!アルミに834ダメージ。
アルミの攻撃!全身の力を右足に集中!
闇レイラの攻撃!超龍神!バレットに1235ダメージ。
バレットの攻撃!超防壁!バレットとアルミの前にバリアが張られた。
闇なんくるの攻撃!エターナル・バースト!アルミとバレットのバリアは破壊され、貫通ダメージ。全員に1285ダメージ。
「…ヤバいな。」
「…ここで終わるなんてごめんですよ!」
アルミの攻撃!ラスト・リゾートを地面に叩き付けた!すると、衝撃により地震が発生し火山が噴火した。
闇なんくると闇レイラは動揺している。
バレットの攻撃!超跳躍!バレットはアルミを連れてその場から離脱した。
噴火によって溶岩が流れ、闇なんくると闇レイラは巻き込まれてしまった。よって二人は即死、俺達は何とか勝利する事が出来たのだ。
「バレットさんにまた助けられちゃいましたね。」
「…まあ…今は仲間だからな。」
照れ隠しをするバレットさんを横目に、今は噴火が落ち着くのを待つ事しか出来なかった。
「…しかし、参ったな。溶岩が固まっちまうと火山の中を見られねぇ。」
「確か内部にも通路があるんですよね?」
「…そうらしい。クソッこれ詰んだか?」
すると、火山の中から一筋の光が現れ、その光はそのまま勢いよく空へと突き刺さった。
次回もお楽しみに!