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【連載版】八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます  作者: 海夏世もみじ
第3-3章 独立戦線〜漢どもが夢の里へ〜
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番外編

 〜ドMスライム勇者の1日ルーティーン〜



 ――AM07:00 起床


「ん〜! よく寝れました!」


 彼女は勇者であるゆえに、早寝早起きは例外がない限り欠かせないようです。規則正しいスタートができていますね。

 ……因みに例外というのは、主従関係を結んでいる者との行為である。



 ――AM07:24 朝修行


「ほいっ! とりゃ!! ……ふぅ、こんなもんですかね!」


 アッシュから教えてもらったことを忘れないため、まず朝一番には山へ行って魔物を狩るところから始まります。

 以前とは比べ物にならないほど化け物になっているので、魔物たちが涙目だ。御愁傷様です。



 ――AM08:21 続・朝修行?


「ん、く、ふぅ♡ 師匠、ししょー……♡」


 おや? 何やら木陰でアッシュさんを呼ぶ声と液体がかき混ぜられるような音が聞こえます。

 近くに水場はないですし、水魔術を使う人もいない孤立した状態です。

 ……何かしらの修行をしているのですね。さすがは勇者様です()。



 ――AM09:00 朝食


「いっただきまーす! はむ、うむっ」


 宿屋に帰ってきたシアンさんは朝食をとっているようです。

 ほぼ噛まずに食べており、大きすぎるものが喉を通る時に一瞬肌が半透明になって断面図が見える時があります。アッシュさん曰く『なんかエロくてイイネ』とのことです。

 ※ご飯はよく噛んで食べましょう。



 ――AM09:30 依頼クエスト受注


 朝食を食べ終えた後、シアンさんは冒険者ギルドに行き、依頼クエストを受注するようです。

 腐ってもMに堕ちても彼女は勇者です。困っている人はできる限り助けたいとの言っていました。

 ただのドMスライムじゃあないらしいです。



 ――AM10:19 依頼クエスト


「コラー! 待ってくださいゴンザレスキミマロさんー!」


 どうやら今回受注した中に猫探しが入っていたらしく、今現在シアンさんは猫を追っかけて街中を駆けています。


『捕まえました!』

『ウニャッ!?』


 猫しか通れないような隙間もジェル化すれば通れるため、この任務は彼女に適していたみたいです。

 ……側から見ればスライムが猫を捕食するシーンですが、そんなことはございません。



 ――AM11:03 発作


「んっ!!?♡」


 おや、どうしたのでしょう。

 街中を歩いていたら、急に立ち止まって顔が赤くなり始めました。

 ドロドロと溶け出し始めており、急いで人のいない路地裏まで駆け込みます。


『し、ししょー……また誰かとシてるんだ♡ えへ、えへへ……ボクの状況なんか知らずに興奮して、ボクまでその気にさせて……。本当に、師匠は鬼畜ですね♡♡』


 アッシュさんとシアンさんは様々なものが共有されているらしく、たまにこのような発作が起きるようです。

 勇者様も大変らしいですが、その割には嬉しそうです。



 ――AM11:30 ダンジョン攻略


 ここからはダンジョンに潜って修行をしつつ、攻略を目指すそうです。

 魔物をただひたすらに蹂躙してなぎ倒すだけの絵が続くので、省略させてもらいましょう。



 ――PM04:16 ダンジョン脱出


『はぁ……。少し疲れましたね』


 どうやらダンジョンを攻略して出てきたらしいです。

 化け物クラスの彼女がなぜここまで疲れているかというと、なんとダンジョンを3つも完全制覇したからだ。


『えへへ、虐められるのもいいですが、やっぱり褒められるのも良いですよね。……しかも良い魔道具も手に入りましたし……。師匠、今向かいますっ!!!』


 意気揚々としていますね。天真爛漫な笑顔ですが、その下にはまた別の感情が渦巻いていそうです。



 ――PM05:41 合流


「ししょーー!!!!」

「うッ。今日も元気だな、シアン」

「はいっ!」


 出ました。数多の女性を侍らせて顔も良く最強で欠点がないアッシュさんです。

 どうやら用事を済ませた後シアンさんに会いに来たようです。何の用事だったのかは深掘りしないでおきましょう。



 ――PM06:30 夕食


「それでですね? ダンジョン内でこうして戦ったんですよ!」

「お前も最初に比べたらだいぶ強くなったなー」

「えへへ、褒めてください!」

「すごいぞシアンー」

「ひゃ〜〜♡」


 夕食を一緒に食べながら話をしているようです。

 褒められて嬉しそうですね。本当に飴と鞭の使い分けがうまいことです、アッシュさん。

 やーい誑しー。


「あ……? 今なんか……」


 あ、やべ。

 次行きましょう。



 ――PM07:43 座学


 アッシュさんは魔術を研究しており、ついでにということでシアンさんも一緒に勉強をしています。


「うー! わかんないですぅ!」

「えぇ? しょうがないな……」


 座学は嫌いなようですね。



 ――PM09:22 前準備


 座学も終わったらしく、今日やるべきことはもうないみたいですが……何やらシアンさんは怪しい動きをしています。


「し、師匠。これを喰らってくださいっ!」

「うぉ!? な、なんだ!!?」


 突然スプレーをアッシュさんに吹きかけました。

 これはダンジョンにて拾った魔道具ですが、これは理性を吹き飛ばして欲望のままにする香りが凝縮された液体が入っているものです。


「し、シアン……【鑑定】したけどさぁ……そっちがその気なら、お前本当に……!」

「ひゃ、ひゃい……♡」

「本ッ当に、覚悟しろよ……!!」

『わ、分かりました♡』



 ――PM11:17 ???


 ギシギシとベッドが軋む音と、ぐちょぐちょと乱暴に何かがかき混ぜられる音、そして甲高い声が聞こえてきます。

 どうやらお楽しみ中みたいですね。


 正直言ってアッシュさんに魔道具の効果はあまり効きませんが、なんだかんだ言ってシアンさんのことを思っているのでちゃんと激しくシてあげているみたいです。


 そして、二人とも満足したら、シアンさんは最高潮まで達した幸福度のまま眠りについたようです。



 さて、今回は前回のイアさんに続き、シアンさんの1日ルーティーンでした。

 二人ともオチが同じなので、次回はそういうのに疎い方を観察させてもらいましょう。

3-4章の大まかな構成が決まっておらず、時間稼ぎのために番外編にさせていただきました。

これで許してくださいなんでもしますから(シアンが)。

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