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マジか。
この怖ぇ女をサルガタナスは懐柔してんのか?
素直にスゲーな・・・。
なんならネビロスも何時もと違ってちゃんと嬉しそうに撫でられている・・・気がする。
「話は纏まったようだな」
「ええ。一先ず、二国を解放後はマクスウェルを攻略するまでは当方達の部隊をそのまま各国に常駐させていた方が良さそうですね」
「たしかに・・・解放した後、うち達が帰ったらきっとまた配下に置こうとするものね」
「分かった。それもそうだな。その点も含めて魔王様に報告しておこう。サルガタナス、ネビロス、頼んだ」
「「はい!」」
コクンとうなずくサルガタナスとネビロスに頷き返し、アスタロト様は話を続ける。
「さて、じゃぁ最後にマクスウェルの攻略についてだが・・・」
「国王は阿保、城内には此方にへの協力者も居ますし、マクスウェル国内には俺の部下達が待機しています。城と国王を落すこと自体は簡単でしょう。ですが、あの国にはナナシとは別の召喚勇者が二人居ます。彼らを何とかしない事には迂闊に手は出せませんね・・・彼らの称号はナナシと違って、ちゃんと『勇者』ですし・・・本人の素質の問題もありますが、それでも唯一、魔王様の『天敵』と成れる存在です・・・」
「問題は其処であるな・・・最初の勇者は此方の管理下にあるが、例の二人はマクスウェルの騎士数人が張り付いているのだろう?」
「はい。『彼ら』が接触と此方の陣営に加えようと動いているようですが、そのせいで中々進まないようです」