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・・・サルガタナス、さっきから相手の意見肯定マンだな?
「わかった。サルガタナス、ネビロス、二国解放については2人に任せよう」
「え?!てぃもくんは分かりますけど、うちもですか?!」
アスタロト様の言葉に、ネビロスが驚きながら聞き返す。
「そうだ。能力的にも問題は無いはずだろう?」
首を傾げるアスタロト様、一緒に首を傾げ乍らサルガタナスも彼女に問うた。
「アンリは当方と一緒では不服ですか?」
「違う違う!逆だよ~!うち、てぃもくんの邪魔にならないかな・・・?」
「なに言ってるんですか・・・アンリも悪魔6柱の一人でしょう」
心配そうにサルガタナスを伺うネビロスに、彼は溜息を吐きながら苦笑する。
「貴女の能力と当方の能力があれば二国の開放など容易いでしょう。余計な事を考えずとも良いですよ。アンリ」
ナデナデと彼女の頭を撫でながらサルガタナスがそう言った。




