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「むっ。アン、オレのセリフ取るなよな?」
「あははは!」
「『あははは!』じゃねー!!まぁ、ロットバルトを選んだ理由は他にもあるけど・・・」
ビシッとネビロスにツッコミを入れるサタナキア。
「他の理由?」
俺が首を傾げ乍ら問えば、彼はコクンと頷いた後に理由を教えてくれた。
「あの国は今の国王になってから一度、俺達の国に借りがあるだろう?」
「あるな・・・?」
「だな」
「ありますね」
「で、あるな」
「そうですね」
「確かに!」
確かにあると、全員が彼の問いを肯定する。