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「先ず、ラプラスとモコイは駄目であろうな」
「あの二国はマクスウェルに植民地的な扱いを受けてますからね・・・」
「そうじゃなくても、地理的にマクスウェルのすぐ下だ。辞めた方が良いな・・・」
真っ先に二国を排除するロフォカレ、ソレに同意を示したのはサルガタナスとアスタロト様。
「ニスロクはどうです?あそこの王は良い人です。きっと彼らを受け入れてくれるはず」
「いえ、あの国は少し小さいです。アバドンが支援をしているとは言え、彼らを守り切れる軍事力は無いかと・・・そしてニスロクを支援している以上、アバドンにへは難しそうですね」
フルーレティの提案に、俺はそう言って却下した。
「ザエボスは中立を保ち続けるだろうな。国家間の争いを持ち込むなと言われそうだ」
「ですね・・・となると、残りはロットバルトとエウリノームですが・・・」
肩を竦めていうアスタロト様、彼に同意しつつ地図に視線を落として残りの二国を見やるサルガタナス。
「はーい!黙ってろって言われたケド、口を挟むね。オレはロットバルトの方が良いと思う。あの国は軍事力も経済力もあるし、何より・・・」
「ティアマトの少し後ろに位置する・・・でしょ?」




