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「マクスウェルの端?」
「砦で不埒な動きがあるので、面倒だが潰しに行くだけだ」
「・・・ソレ、『少々』って用事じゃなくね?そして、普通なら軍隊を連れて行く内容だと思うんだが?」
「否、俺とバティスト達三名で事足りる。問題ない」
「いやいやいやいや、お前ら諜報担当の癖に何でそんな脳筋なん?!そして、マジでソレを実行してきそうでオレは恐ろしいんだが?!」
「恐ろしいって・・・俺はまだお前には何もしていない」
「『まだ』って何?!コレから何かするの?!後、『お前には』って?!『には』って!!オレ以外の6柱には何かしたの?!」
と全力でどうでもいいところに食いついて来るサタナキア。
今の俺にはコイツに構っている暇など無いのだが・・・。
ふと、騒いでいたサタナキアが何かを思い出したらしく静になった。
「あ・・・そうか。マクスウェルと言えば、2度目の勇者召喚したんだってね?もしかしてソレ関係?」
「正解だが正確には不正解だな」
「何ソレどっちよ?!」
ビシッと手の動作付きでツッコミを入れてくるサタナキアに、俺は彼を見て少し考えた。
丁度いい、サタナキアに手伝って貰うことにしよう。