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「・・・嗚呼!だかられぷちゃんはシロ判定の研究員さん達の家族を保護したいのかー!」
ポンっと手を打ちながらネビロスが一人納得していた。
いや、今か?今気付いたのか?
「当方もアガリアレプト殿の意見に賛成です。マクスウェルはきっと、彼らの家族を狙って来るでしょう」
「奴らは本当に、魔王様の地雷しか踏み抜かんな?」
「お爺ちゃん、あの国の王に地雷を避けれるスキルなんてないと思うよ?」
「アガリアレプト、貴男の部隊は直ぐに動けますか?」
順にサルガタナス、ロフォカレ、ネビロス、フルーレティのセリフ。
臆することなくロフォカレを『お爺ちゃん』呼び出来るのは、悪魔中を探してもネビロスと、あと多分魔王様だけだろうな・・・。
「俺の部下達は既に動いています。元々あの国に潜り込ませていた奴らが各々の家族の居場所を把握済みです。後は先刻向かわせた増援が保護、一時的にティアマトに連れて帰ってくる予定でいます」
「問題は解呪を終えた後か・・・この国に留まらせるのは危険だな。国王の交代が終わるまで、どこの国に逃がす?」
俺の回答にアスタロト様はそう言って世界地図を広げた。