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子供の頃、妹が温泉入っている時に
母親の背後で沈んでいた事がありまして。
その時は何事もなかったわけですが
小さい子が溺れる時って、すっげー静かなんだな
と思った記憶があります。←
皆様もご注意下さいねー。
そうして自分も洗い終えると湯舟に浸かる。
「ハァ~・・・自分以外の悪魔が働いている時間にこうやってのんびり風呂に入っている愉悦感・・・最っ高~」
大きく伸びをして、ロアにも同意を得ようと隣を見た。
「ねぇ、そう思うでしょ~?ロ、アあぁああぁぁあああ?!」
瞬間、思わず叫ぶ。
だって、妙に静だと思ったら・・・ロアのいた場所にはブクブクと泡があるだけだった。
つまり、沈んでいるのである。
「馬鹿ぁああああ!!」
慌ててロアを引き上げれば、彼はゲホゲホと咳き込みつつも、自身に何が起こったのか理解出来ていなかった。
頭に『?』が沢山浮かんでいる。
「???」
「ばか!だから溺れるなよ?って云ったじゃんか!!云ったじゃんかぁああ!!」
「・・・ゲホッ・・・おぼれてねぇ、しずんだだけだ・・・」