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アガリアレプトの飼い狼  作者: テープコーン
第2章 アガリアレプト
67/139

2-17

 


「うんうん。綺麗綺麗。ところで・・・ロア、大丈夫?」


「・・・少し疲れた程度だ。問題ない」



能力を解いて元の色に戻ったロアの目を確認し、彼の言葉に嘘が無いか顔を覗き込む。



ロアにこの能力が発現したのは、彼が五才の時。


俺とアベルと一緒に遊んでいた時の事だ。


俺とアベルはロアよりも四つ年上・・・既に能力も発現し、ある程度の制御も出来ていた。



まぁ、だからロアが急に能力の発現しても何とかなったわけだけど・・・。



あの時は大変だった。


なんせ、一緒に遊んでいたロアが急に泣き出すんだもん。


でもまぁ、能力が使われている証である赤く染まった右目が見えたから、俺達としては「嗚呼!」って思っただけなんだけど。



分かりやすくて大変助かったよね。



突然の能力発現により、俺達の秘密を見ちゃったロアがどうすればいいのか分からないのと、子どもにとっては多すぎる情報量で混乱、号泣したらしいって、ロアに魔力流して読んだアベルがそう言っていた。



子どもの秘密なんて、たいした内容じゃ無かったろうにね・・・。



だが、彼の能力は使っている間中ずっと相手の情報を暴き続けるもの。


勝手に、しかも暴走に近い形で使われたその後、情報を処理しきれなかった脳がパンク。



ちっちゃいロアは数日寝込んだ。



それ以来、彼が能力を使った時は俺が彼の様子を確認する事にしている。


相手の持つ秘密が多ければ多いほど彼自身に掛かる負荷も大きくなるのだ。


 

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