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「???」
腕を組み、モザイク物体だらけの机に、ロアは寄りかかる。
男はロアの言っている意味が理解出来ないらしく、困惑していた。
「・・・お前、察しが悪すぎないか?大体、お前今まで俺にされた事に覚えもないのか?」
溜息混じりに云うロア。
「その脳ミソでよく研究者の頭が勤まってたもんだよ・・・」
「それは、どういう・・・?」
「・・・まぁ良い。ヒントをやろう。俺は悪魔6柱第3柱『アガリアレプト』だ」
「アガリアレプト・・・?悪魔、6柱・・・」
首を傾げ乍らロアのラストネームを口にする男。
しかし、直ぐに気が付いたらしく、彼の顔色が瞬時に変わった。
「気が付いたか?」
「ア、アガリアレプトって・・・」
「そうだ。俺の家系が受け継ぐ、悪魔の特殊能力は『対象の秘密を暴く』能力」