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まぁ、ナナちゃんの話はまた後で詳しく話す事にして・・・
休憩を終えたロアが無理矢理男を起こし、拷問・・・否、コレ拷問?
あー・・・えっと、お仕置き・・・否、お返し?を再開した。
再び部屋中に響きだす男の悲鳴を聞きながら、確認を取る為にアベルにへと魔法通信を繋げると、どうやら漸くナナちゃんの能力でも聞き取れなくなったらしい。
よかった・・・。
それから暫くロアの行う残虐行為を眺めて過ごす。
・・・この男、マジでこんな事してたの?
流石の俺も引くんですけど?
モザイク描写必須のお返しを眺めながら苦笑した。
破壊と再生を繰り返し、俺が来てから九回目のポーションを使い、男を起こしたところで、ロアは彼に云った。
「・・・凄いな、お前・・・」
「 ? 」
「結局、最期まで耐えきったか・・・流石に、途中で諦めると思ったんだがなぁ?」
余程、呪いの方が怖いようだな?とロアは笑った。
「なんで、ソレを・・・?」
「何で?お前、俺の話、忘れたのか?ソレとも聞いてなかったのか?俺は最初にお前に問うた時に言った筈だ。『俺としてはお前が喋らなくても別に困らん』ってな?」