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何処までの描写が許されるんですかね?
加減が分からない・・・。
うへぇ~っと顔を顰めるサタナキア。
「もしかして、レナちゃんは魔王様の『素』、初めてだった?」
「嗚呼。サタナキアは初だ」
「ならしょうがないよ。魔王様の素は視線や声だけで他悪魔を殺せそうだからね(笑)」
心底楽しそうに笑いながら、バティはそう言ってサタナキアの背をバシバシと叩いた。
「まぁ、それでもその『素』を出すこと自体が稀だからねぇ。今回は相当お怒りってとこだね」
「・・・俺に拷問させる事にしたじてんでそうだろうな」
「いやいや、ロアのは拷問じゃないでしょ。アレを拷問と呼んだら通常の拷問が拷問と呼べなくなる」
否と首を横に振り乍ら、苦笑しつつ俺の言葉を否定するバティ。
「え?何ソレ怖いんだけど?レプト、一体全体何すんの?」
「・・・ひみつ」
ソレに即座に反応するのはサタナキアだった。
青い顔で俺に問う彼に、俺はシィっと人差し指を口元に持っていき、ニヤリと笑ってそう答えてやる。
そもそも、俺の能力的に『拷問』の必要性は皆無なのだ。
それでもやる理由?
奴らには反省が必要だからだよ。




