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「・・・明後日から暫く、俺は遊んでやる為に『あの部屋』に籠る・・・」
「ほほう?」
「魔王様からは、2、3人なら殺って構わないとも許可を貰った」
「・・・それで?」
「俺の居ない間に、魔王様がナナシと遊んでたら追い返してくれ。休憩中に遊ぶんなら兎も角、ベルゼビュート様とアスタロト様に自分の仕事を投げて来ているようなら容赦しなくていい」
「あはは!アベルは相変わらずだねぇ。了解了解!」
「ソレと、魔王様と俺だけの時なら兎も角、他の者達が居る前ではお前もちゃんと『魔王様』とお呼びしろ!」
「はいはい。了解了解~」
「・・・お前、本当に分かってるのか?」
ケラケラ笑いながら返事をするバティに溜息を吐いた。
「そんで?魔王様の話は兎も角、用意しといた方が良い道具ある?」
「いや、要らない。折角だからな。あのクズ共と同じ事をしてやろうかと・・・」
「うっわ~。ロア、滅茶お怒りジャン?」
「当たり前だ。諜報部の目を欺き続けてくれた連中だぞ?オマケに、ナナシのあの姿・・・お前も見ただろう?」
「まぁ、そうだね・・・魔王様も大分キレてたんじゃない?」
「よくわかったな。サタナキアがビビって固まる程度にはキレてたぞ?」
「うっ・・・思い出させないでよ・・・」