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「さて、リオネル?」
「はい」
「悪いがお前の服、貸してやってくれるか?後でナナシの服を買いに行ってくる」
「はい。今から着せてきますね」
「頼む。ソレと、ブエルとバティが今どこにいるか知ってるか?」
「あ、ソレならもうすぐ帰ってくると思うの。2人とも備品補充の為のお買い物に行っただけですし」
「分かった。後は、魔王様・・・」
「うん。俺様もぉそろそろ戻るよぉ~。ベルとぉアスタにぃ怒られるのヤダしィ~?」
ナナシ、また明日ねぇ?と彼女の頭を撫でて、魔王様は退室して行った。
いや、また明日って・・・明日も来る気なんか?!
仕事しろ!!
大きな溜息と共に、心の中で愚痴った。
リオとナナシが彼女の部屋に入って暫くすると、今度はサタナキアを連れたブエルとバティが第3柱の間に入ってくる。
「戻ったか」
「はい。ブエル、只今戻りました」
「只今ぁ~。ロア」
「レプト、書類と皆の予定を聞いてきた」
「ん。サタナキアもご苦労」