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そうリオネルに告げ、魔法通信でマルバスの上司である悪魔6柱の第1柱『ルキフゲ・ロフォカレ』に連絡を入れる。
一通りの事情を説明し、『隷属の枷』を改造してほしい事、ナナシの姿を人型に戻して欲しい事を伝えれば、無事にマルバスの貸出許可を得た。
其処から10分程待って居るとマルバスが転移の魔法でやってくる。
どうやら城外に居たらしい。
なんか、申し訳ない。
「・・・18精霊、マルバスです。司令官殿が私をお呼びだと宰相殿より伺いました」
そう敬礼と共に告げ、ふと視線を上げた先の者を見てマルバスが硬直した。
あ~、うん。
言うの忘れてた・・・此処に魔王様も居るよ・・・ってな?
「忙しいところ悪いな。魔王様は無視してくれていい。見て欲しいのはコッチの奴だ」
「ロアってさぁ?時々俺様の扱いがぁ雑だよねぇ?俺様、魔族で一番偉いんだけどぉ?」
「一番偉い自覚があるのなら、キチンと一番偉い悪魔用の仕事して下さい」
「むぅ・・・ナナシぃ、ロアが俺様をいじめるぅ~」
「虐めてません。人聞きが悪い」
そう溜息と共に返し、ナナシに泣きつく魔王様と耳と尻尾を下げ、キューンと鳴きながらそんな彼の頬を舐めて慰めるナナシの元に、マルバスを文字通り押し出した。
ふむ。
似たようなこと、前にもやったな?
「 ?! 」




