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何処までの部下を常駐させるかは俺達6柱の各々の采配に任されており、第3柱の俺の所は俺と18精霊の3人、そしてその下の上位5名迄の常駐を許可している。
いや、職場と言う意味であれば俺の全部下が入っているが、生活拠点と言う意味ではそこ迄の『位』に絞ってある。
そもそも、基本的に情報収集が主な機関なので、部下達も色んな国や組織の何処かに潜んで居たり、紛れたり、変装したりしているので生活拠点と言うものがあまり要らないのだ。
一番デカい長方形の部屋をオフィスにし、其処から各々の生活部屋に分かれる扉が壁の左右に九つ付いている。
魔法の世界らしく、部屋の数は魔力の登録をした者の数だけ扉が出来上がる仕組みになっていた。
また話が逸れた・・・。
取り敢えず、オフィスに入った俺が一番最初に目にした光景。
それは、恐縮しきっているリオネル…リオと、風呂に入れられて綺麗な毛並みになったナナシとボール遊びをしている魔王様の姿だった。
何してんだ?コイツ・・・。
思わず、そんな感想を持った。
「ナナシぃ、次行くよぉ~?」
「ワウ!」




