34/139
1-19
全力で噛みついて来るサタナキア。
コイツで遊ぶのは、今日はこのくらいにしておこう。
「冗談だ。報告書を書いておけ。後で俺が『例の実験』の書類と一緒に魔王様に持っていく」
「マジで?!いいの!?」
「ああ。序でに『例のアレ』も用意しておいてやるよ。ソレも二倍だ」
「よっしゃーーー!!」
「その代わり、1つ頼まれてくれ」
「何?」
「6柱会議を開く。俺は皆にスケジュールを合わせるから、全員の空いてる日を調べといてくれ」
「了解。任せて!」
そう言って風のように去っていくサタナキアを見送り、俺も玉座の間を後にした。
******
― 魔王城 悪魔6柱 第3柱の間 ―
俺と部下に宛がわれている、人間達で言うところの住居兼オフィスにやってきた。
悪魔6柱には、魔王城の中に常駐する為の部屋が其々ある。




