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悪魔6柱の中でも一番若く、数年前に世代交代をしたばかりのサタナキア。
魔王様のあの威圧に驚くのも無理はない・・・が・・・
「嗚呼。序でにさっきのはまだまだ序の口だ」
「うっへぇ・・・あれ以上とかマジで気絶できる自信がある・・・」
「軟弱者め・・・」
「軟っ・・・酷くない?!」
「そんなことよりもサタナキア?」
「そんなことで片付けられた!・・・何?」
「お前、『カナメの砦』に行く前の仕事の報告してないけどいいのか?」
首を傾げて問えば、サァっと、彼の顔色が変わる。
どうやら魔王様の豹変に驚き過ぎて忘れていたらしい。
「あわわわっ!やべぇ!!忘れてたァアア!!」
「やっぱりか。阿保」
「酷くない?!」
「いや、どう考えても阿保だろう?」
「原因の八割くらいはレプトさん、貴男ですケド?!レプトに拉致られてなかったらちゃんと帰ってきた時に報告出来てたんですケドォオオ?!」