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ポイっと魔王様に何かを投げ渡された。
キラキラと水色に輝くソレは・・・
「・・・魔石?」
「ぶっぶ~、不正ぇ解。ソレは、さっきナナシから抜いたァ彼女の記憶の一部~」
「「はぁ――――?!」」
思わず、サタナキアと声を揃えて叫んだ。
「あはは~、2人とも仲良しぃ(笑)」
「いやいやいや、記憶の一部?!何で?!」
素に戻り、全力でツッコミを入れる。
「ん~?ソレ、ナナシの異世界でのぉ記憶~」
「ナナシの世界での記憶って事ですか?」
「そーだよぉ」
「何でまた?」
「今はぁ、その記憶要らないかなぁ?って思ってぇ?」
「 ? 」