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「でしょ~?それにぃ、ロアのトコなら『リオちゃん』居るしぃ?丁度いいじゃ~ん?」
「・・・分かりました」
「うんうん。序でにぃ、『狼』から『女』に戻すのもロアに任せるよぉ・・・」
レナルド手伝ってやりなぁ?と、魔王様はキョトンとする『彼女』を撫でながらそう言った。
「え?オレですか?どう手伝えば・・・?」
「ん~、そうだなぁ?・・・二週間に一回ィ、『支配』をその子に使ってみたら良いんじゃなぁい?」
「『支配』を、ですか?」
首を傾げるサタナキア、然し直ぐにその答えに辿り着く。
まぁ、ソレは俺もなんだが・・・。
「嗚呼、そうか。サタナキアの『支配』が掛かるようになれば・・・」
「その子は自分を『狼』と認識しなくなっている!!」
「よくできましたァ~」
そう満面の笑みを浮かべて言った魔王様は、スッと両手を俺とサタナキアの頭に伸ばし、ナデナデと撫でてきた。
・・・やめんか!!