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アガリアレプトの飼い狼  作者: テープコーン
第1章 狼と名前と調教
24/139

1-9

 


良い笑顔で告げる魔王様に、サタナキアは複雑そうな顔をした。



まぁ、そうだろうな・・・。



「でぇ、この子どーすんのぉ?」


「どう・・・とは?」


「誰が面倒見るのぉ?ってハナシぃ~。此処に連れてきてぇ、はい、お終い~。ってワケにはいかないでしょォ?」



溜息を吐きながらそう言われ、そう言えばこの先の事を考えて居なかったと思わず口籠る。



「・・・ロアってぇ、ガキの時からたま~にそういうトコあるよねぇ。後先考えずに行動するのぉ」


「ッ」



返す言葉がない。


思わず『アベル』から視線をそらした。



「まぁ、俺様は別にこのままこの子を置いといてもいいけどぉ。世話はロアがしなよ~?」


「・・・俺、ですか?」


「その子拾ってきたの、だぁれぇ?」


「・・・俺、です・・・」


 

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