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アガリアレプトの飼い狼  作者: テープコーン
第1章 狼と名前と調教
22/139

1-7

 


困惑するサタナキアを置いてけぼりに、俺と魔王様は話を続けた。



「ソレがァレナルドの能力がこの子に効かなかった『もう一つ』の要因~」


「・・・『心』、ですか?」


「ロア、せぇ~かァ~い!」



心底楽しそうに魔王様はそう言った。



「え?待って、どういうことです?オレにも分かるように説明を下さい!!お願いします!!」



土下座しながら懇願するサタナキア。



うん。


まぁ、コイツの能力の話だし、蚊帳の外は流石に可哀想か・・・。



「サタナキア。お前の能力は『女性』を支配する能力だろ?」


「うん」


「その相手の『女性』っていう性別は、()()()()()使()()()()()?」


「え?えっと、オレ?」


「そう。つまり、お前が相手を『女性』だと思ったから『支配(ヘルシャフト)』を使うんだろう?」


「そりゃね。『男』に使っても意味が無・・・あ・・・」


「そう言う事だ」


 

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