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アガリアレプトの飼い狼  作者: テープコーン
第1章 狼と名前と調教
18/139

1-3

 


「と、言いますと?」


「この子さぁ?マクスウェルに『狼』にされたっぽいんだよねぇ・・・」


「狼?」


「見た目が、と言う意味ならその様ですが・・・」



首を傾げる俺とサタナキアに、魔王様は違うと首を横に振った。



「違うよぉ。そんなん見れば誰でも分かるしぃ。俺様が言ってるのは『心』のことぉ」


「心・・・?」


「うん。心ォ。見てみィ。この子、今完全に()()()()()()姿()()()()()()でしょぉ?」



魔王様の言葉に視線を『彼女』に向ければ、コロンと地面に転がり、腹を見せて服従のポーズを取っている。


その姿はなんというか、完全に『イヌ』である。



「・・・そう言えば、此処に連れてくる前も俺に同じ様な事したような・・・?」



砦で『彼女』を説得した時の事を思い出し、納得した。



アレは服従のポーズだったのか・・・。



「・・・マクスウェルは魔王城(ウチ)に潜入させる為に、手駒に出来る悪魔が欲しかったみたいだねぇ・・・」


 

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