表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アガリアレプトの飼い狼  作者: テープコーン
第5章 二人の勇者の探し者
136/139

5-15

 


「・・・ナナシの周辺だけ音を消した」


「・・・星花には聞かせられない話と言う事ですか?」


「そうだ」



俺の問いに、妹の周辺の音だけを消したと言うレプト。

十夜が星ちゃんに聞かせたくない話しなのかと問えば、レプトは頷き肯定した。



「・・・彼女がその姿にされてから俺と会うまで大分間があってな。その間に、彼女の身体は悪魔の身体に造り替わっていた。何より、俺達悪魔というか、魔族であるという証である魔石が彼女の中に出来てしまっているんだ。この世界の人間に混ぜるなら兎も角、お前らの世界には返してやれない。どうしたってお前らの世界じゃ今の彼女は浮いてしまう」


「その魔石?は取れないのですか?」


「取ることは出来る。取ることは、な・・・だが、魔石の役割っつーのは俺達にとっては魔力を作る源であり、お前ら人間で言うところの心臓にあたる。つまり、魔石を取り出すと言う事は・・・」


「星花の死を意味する・・・と?」


「そうだ」



視線を地面に伏せ、レプトは悔しそうに口を噤む。




そうか・・・星ちゃんは、もう元に戻せないのか・・・



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ