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「・・・彼女の説明もちゃんとしてやる」
俺の視線に気付いたらしい悪魔がそう言って隣りにいる彼女の頭を撫でた。
ソレを嬉しそうに受ける彼女は、矢張り星花に似ている。
彼女も俺や十夜に撫でられるのが好きで、撫でられると同じような表情をしていた。
「・・・ソイツは、本当に星ちゃんなのか?」
「状況的には恐らく、だがな・・・」
「・・・お前が、星花をそんな姿にしたのか?」
「違う。だが、それも含めてちゃんと説明してやるから安心しろ。俺はお前らにも手伝って欲しいんだ」
「は?何を?」
「マクスウェルの国王を強制的に変わってもらうための手伝い・・・」
「それはどういう・・・?」
「その話、面白そうですね。俺も混ぜて貰えますか?」
結界を張り終えたらしい十夜が会話に加わる。
「勿論だ・・・ほう・・・本当にちゃんと出来ているな」
悪魔は十夜の言葉に頷き、ついでとばかりに彼が張った結界に触れて出来の良さに感心していた。




