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「月・・・だから待てと言ったのに・・・」
呆れたように言う十夜。
「ぐぅ・・・だってコイツは!・・・トーヤは一体どっちの味方なんだよ?!」
「今のところ7対3で悪魔側だな・・・お前だって感じただろう?あの国の胡散臭さは」
「ちーがーうー!!お前はソイツと俺、どっちの味方かって聞いてんのっ!!」
「・・・それ、今重要か?」
「俺の今後に関わるくらいな!!」
ガルゥと唸りながら十夜に噛みつけば、彼はヤレヤレと大きな溜息を吐いた後、俺の頭を撫でて言った。
「俺はお前と星花の味方だよ。何時も言ってるだろう?」
「・・・当然だ」
「はいはい。コレで満足したか?」
「した」
「じゃぁ、俺の話しが終わるまで大人しく出来るな?」
「分かった・・・トーヤの話しの後で、星ちゃんをあんなにした奴をボコる!!」
実際、ちゃんと聞きたいセリフを聞けて満足したので、コクンと頷きながら了承した。




