5-1
お久しぶりです。
全然筆が乗らなかったのでお休みしてました。
と言い訳させてください。←単純に忘れ…ゲフンゲフン
ナナシの後に召喚された勇者二人は義理の兄弟です。
予告なく五章目に突入します(笑)
Side勇者
俺には二人の兄妹がいる。
八歳上の兄…十夜と、五歳下の妹…星花だ。
俺達の家はまぁ、ちょっと特殊な家庭環境で・・・俺が四歳、十夜が十二歳の時にお互いの両親が再婚した義理の兄弟である。
十夜が父親、俺…月人が母親の連れ子で、星花だけが純粋に両親二人の間に出来た子供だ。
まぁ、だからと言って兄妹仲や家族関係がギクシャクしていた訳では無いんだけども。
父親も母親もお互いの子供を自分の子供と同じ様に可愛がってくれたし、星花が出来てからもそれは変わらなかった。
十夜も、急にできた俺という弟や、その一年後に生まれる妹を含めてずっと優しく、頼りになる兄貴だったし。
十年前に事故で両親が死んだ時も、専門学校を卒業して働き始めたばっかりだったのに、俺と星花を育ててくれた。
だが、そんな頼りになる十夜にも今のこの事態には思考が停止しているらしい。
一週間前に行方不明になった星花を二人で探している最中の出来事だった。
突如として、俺達の足下に何か魔法陣みたいなのが現れ、周囲が眩しい程の光に包まれる。
そうして漸く視界が戻る頃には、俺達はよくわからん別の場所に居たというワケだ。
「・・・十夜?」
「・・・すまん。俺も現状がサッパリだ」
「ですよねぇ・・・」